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『播磨国風土記』の世界へ!古代播磨の歴史と文化を探る旅!古代播磨を紐解く:『播磨国風土記』が伝えるもの

713年編纂の『播磨国風土記』は、古代播磨の土地、歴史、人々の暮らしを伝えるタイムカプセル。地名由来、神話、生活描写が詰まり、古代日本の息吹を感じられる。英訳版やデジタル公開で注目度も上昇中! 播磨国府の編纂背景、国司候補、現存する古写本、そして伊和神社の謎まで。古代播磨のミステリーに迫る一冊!

伊和神社とオオクニヌシの関係

伊和神社の主祭神オオクニヌシは誰?

複雑で未解明

次に、古代史好きにはたまらないテーマ、伊和神社とオオクニヌシの関係について解説します。

風土記に記された神話の世界を紐解きます。

伊和大神と天日槍(あめのひぼこ)古代史探訪
伊和大神と天日槍(あめのひぼこ)古代史探訪

✅ 兵庫県立考古博物館での上田正昭先生の講演を基に、播磨国風土記に記された伊和大神と天日槍(あめのひぼこ)の物語を解説。

✅ 播磨国風土記は715年頃に編纂された日本最古の地誌であり、土地の肥沃さ、地名の由来、伝承などが記録されている。

✅ 伊和大神は播磨の地の神であり、天日槍は新羅の王子で、播磨で国争いを繰り広げ、天日槍はその後但馬国に落ち着き、豊岡の円山川流域を開拓したとされている。

さらに読む ⇒古代史探訪出典/画像元: https://enkieden.exblog.jp/18739690/

伊和神社とオオクニヌシの関係は、複雑で興味深いですね。

今後の研究で、さらに解明が進むことを期待しましょう。

兵庫県宍粟市の伊和神社は、播磨国一の宮で、古くから大己貴神を祀っている神社です。

しかし、播磨国風土記には、伊和大神、大汝命、アシハラシコオ、御蔭大神という4柱の神が、オオクニヌシの候補として登場し、その関係は複雑です。

特に注目すべきは、伊和大神とアシハラシコオが土地争いをした相手である天日槍命です

天日槍命は、垂仁天皇3年に新羅から来日し、播磨国に定住したとされています。

播磨国風土記では、伊和大神とアシハラシコオが天日槍命と2回ずつ土地争いをしたことが記録されています。

一方、御蔭大神は応神天皇の時代に播磨にいたとされ、垂仁天皇時代の天日槍命とは時代が異なり、土地争いは不可能です。

また、御蔭大神は女神だったと考えられており、土地争いをしたという記録から除外されます。

残る3柱のうち、大汝命はスクナヒコナと共に活動しており、オオクニヌシであることは確実ですが、伊和大神やアシハラシコオと同一神であるかどうかは不明です。

播磨国風土記では、各地名ごとに、その由来と関連する神話が紹介されていますが、伊和の里だけは、伊和大神を信奉する伊和の君の一族と、大汝命の神話が同時に登場しています。

これは、伊和大神と大汝命が同一神である可能性を示唆しているかもしれません。

このように、伊和神社の主祭神であるオオクニヌシの関係は複雑で、明確な答えはまだ出ていません。

今後の研究で、さらに明らかになっていくことが期待されます。

古代史って、色々な解釈があって面白いですよね。伊和大神と大汝命の関係性…今後の研究に期待ですね!

宍粟市の歴史と伝説

宍粟市はどんな歴史を持つ場所?

播磨国風土記に記される伝説の地

続いては、宍粟市の歴史と伝説。

古代播磨の風景が広がる、興味深いエピソードをご紹介します。

第3章天日槍と伊和大神の国争い
第3章天日槍と伊和大神の国争い

✅ 播磨国風土記には、伊和大神と天日槍(アメノヒボコ)の争いについて記されています。アメノヒボコは新羅から渡来し、播磨国で土地を求めましたが、伊和大神はそれを拒否しました。

✅ 二神は、現在の宍粟市あたりで山や谷を取り合い、さらに神前郡多駝里粳岡(福崎町)で軍勢を出して戦いました。

✅ 最終的に、藤無山から黒葛を投げて、落ちた場所をそれぞれの国とすることで争いを決着しました。アメノヒボコの黒葛は多くが但馬に落ちたため、アメノヒボコは但馬を、伊和大神は播磨を治めることになりました。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://kojiyama.net/history/portfolio/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%8E%E3%83%92%E3%83%9C%E3%82%B3%E3%81%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA/%E7%AC%AC%EF%BC%93%E7%AB%A0%E3%80%801-%E5%A4%A9%E6%97%A5%E6%A7%8D%E3%81%A8%E4%BC%8A%E5%92%8C%E5%A4%A7%E7%A5%9E%E3%81%AE%E5%9B%BD%E4%BA%89%E3%81%84/

宍粟市に残る、古代の伝説と歴史。

それぞれの地域に根付いた歴史を、これからも大切にしていきたいですね。

兵庫県宍粟市は、播磨国風土記に記される「宍禾の郡」であり、当地の伝説では、イワノオオカミとアメノヒボコの土地争いが起こった場所とされ、その争いは高峰山での占いによって決着したとされています。

宍粟市一宮町閏賀には、イワノオオカミの妻・コノハナサクヤヒメに由来する「雲箇の里」が存在し、アメノヒボコは、現在の豊岡市出石町へと去り、出石神社の祭神となりました。

宍粟市は、播磨国風土記に記される歴史と伝説が残る地域であり、豊かな歴史を感じることができる場所です

イワノオオカミとアメノヒボコの土地争いですか!古代の神話が、地名や地形に影響を与えているのってロマンがありますね!

「播磨国風土記」の内容と価値

「播磨国風土記」はどんな内容の本?

古代播磨の記録

最後に、『播磨国風土記』の内容と価値をまとめます。

この貴重な資料を、どのように読み解くか、改めて確認しましょう。

国宝

公開日:2018/09/03

国宝

✅ 播磨国風土記は、奈良時代に編纂された風土記の一つで、平安時代に書写された現存する唯一の古写本であり、国宝に指定されています。

✅ 天理大学附属天理図書館に所蔵されており、一般公開はされていませんが、企画展や貸出などで見られる機会があります。

✅ 書風から見て平安時代以前のものであり、肥前国風土記とともに、風土記古伝本として最も貴重なものです。

さらに読む ⇒国宝出典/画像元: https://wanderkokuho.com/201-00765/

現存する写本が国宝に指定されていることからも、その重要性が分かります。

訓下し文や訳注を参考に、じっくりと読み解いていくことの価値がありますね。

「播磨国風土記」は、奈良時代の初期に編纂された官撰の地誌で、兵庫県南西部の地名由来、大国主の伝説や景行天皇求婚譚などの説話、古代人の生活・習俗などを記録した貴重な史料です。

本書は、漢文で書かれた原文からの訓下し文に、詳細な訳註と解説を加えた「風土記」の世界を味わいつくす全訳注です。

本書は、国家神話ではなく、在地に生きる古代の人々の生きた神話や伝説、また習俗・社会などのありさまを断片的に伝えており、日本古代の人々の姿を明らかにしようとするものです

内容は、播磨国の各郡の地名由来、伝説、習俗などを、詳細な解説とともに紹介しています。

さらに、本書には、鉄野昌弘氏による「播磨国風土記地図」も収録されています。

古代の人々の暮らしや文化が、これほど詳細に記録されていることに感動しました!私もぜひ、原文を読んでみたいです!

『播磨国風土記』は、古代播磨の豊かな歴史と文化を伝える、まさに宝物のような存在ですね。

これからも、この貴重な資料を大切に、研究を続けていきたいです。

🚩 結論!

💡 『播磨国風土記』は、古代播磨の歴史、文化、人々の暮らしを知るための貴重な資料である。

💡 地名、神話、伝説を通して、古代の人々の精神文化や社会構造を読み解くことができる。

💡 今後の研究によって、さらに多くの謎が解き明かされる可能性を秘めている。