橘則光と清少納言の知られざる夫婦関係とは?枕草子に見る平安貴族の恋愛模様枕草子に描かれた橘則光と清少納言の関係性
平安時代の貴公子、橘則光。清少納言の元夫であり、武勇伝を持つ一方、枕草子ではちょっと抜けた愛されキャラとして描かれるギャップが面白い!性格の不一致で離婚するも、良好な関係を保ち、清少納言を支え続けた。武骨ながらも愛情深い則光と、才色兼備な清少納言。二人の関係は、現代の私たちにも共感できる切なさと温かさにあふれている。
枕草子における橘則光と清少納言の関係
枕草子で、清少納言の夫・橘則光はどんな人物として描かれている?
愛情深くも保守的な人物
清少納言は才女として、ナンバーワンを目指していたんですね。
ライバル意識も強かったのでしょうか?。

✅ 清少納言は、才女として知られる一方で、勝気な性格の持ち主で、周囲に「ナンバーワン」を強く求めていた。
✅ 清少納言は、夫の橘則光との性格の不一致から離婚したが、その後も良好な関係を保っていた。
✅ 宮中では、清少納言は定子の女房衆のなかで頭角を現し、定子から「ナンバーワン」を意識していることを指摘され、強い反論を返す場面もあった。
さらに読む ⇒ノジュール出典/画像元: https://nodule.jp/info/ex20230903/橘則光は枕草子に様々な形で登場し、清少納言との関係性が描かれていますね。
二人の関係性は複雑ですね。
枕草子の中で橘則光が登場するのは、七八段「頭の中将のすずろなるそら言を聞きて」、八〇段「里にまかでたるに」、八四段「いとあはれなるもの」の3章段です。
清少納言の最初の夫である橘則光は、清少納言よりも年下で、周りからは「兄」と「妹」と呼ばれるほど親密な関係でした。
『枕草子』では、則光は少納言の居場所を斉信に探られる場面や、少納言の機知に気づかない場面など、印象的なエピソードが語られています。
則光は、斉信からの執拗な追及に苦しむ一方で、少納言への愛情と気遣いを感じさせる人物として描かれています。
しかし、少納言との関係は、則光の保守的で浮気性の性格と、少納言の意地っ張りな性格が相まって、うまくいかない結果に終わってしまいます。
清少納言の枕草子における人間関係が、現代の私たちにも共感できる部分があるのが面白いですね。
橘則光と清少納言の関係における対比と深掘り
則光と少納言の関係は、どんな対比と複雑な状況によってドラマを生む?
機知と鈍感さの対比、斉信の存在
枕草子の成立過程や伝本について、詳しく解説します。
時代背景を知ることで、より深く理解できます。

✅ 「枕草子」は、成立時期や伝本が複雑で、現在読まれている三巻本の本文も、作者の清少納言の手によるものではなく、後世に書写を重ねる過程で改変が加えられたものである。
✅ 主要な伝本は、三巻本、能因本、堺本、前田本の四系統だが、それぞれ本文に大きな違いがあり、優劣論争が繰り広げられた結果、三巻本がもっとも古態に近いとされている。
✅ 三巻本は安貞2年(1228年)の奥書を持つことから、室町時代以前にさかのぼる完本は見つかっていない。また、第一類と第二類に分けられ、第一類本は「春は曙」の冒頭から75段がなく、第二類本はそれを補ったものである。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.wikiwand.com/ja/articles/%E6%9E%95%E8%8D%89%E5%AD%90現代の小説で二人の関係性が深掘りされているんですね。
それぞれの性格の違いが、より鮮明になりますね。
則光と少納言の関係は、少納言の機知と則光の鈍感さの対比、そして斉信という存在がもたらす複雑な状況によって、興味深いドラマを生み出しています。
田辺聖子さんの小説『枕草子「むかし・あけぼの」』では、二人の関係がより深掘りされ、それぞれの性格や葛藤がリアルに描かれています。
また、則光と源経房という、少納言と親密な関係を持つ二人の男性を対比することで、則光の不器用さが際立ち、二人の性格の違いが浮き彫りになります。
三巻本が一番古いんですね。学術的な話もためになります。でも、内容の違いって、気になるなぁ。
橘則光と清少納言の切ない別れ
清少納言と橘則光の特別な関係は?
兄妹のような絆
橘則光と清少納言の切ない別れについて見ていきましょう。
良い関係を築いていた二人ですから、どんな別れだったのでしょうか?。
公開日:2020/01/27

✅ 清少納言と橘則光の夫婦関係とその後の「妹背の仲」について解説しています。
✅ 特に、清少納言が和歌を嫌う理由と則光の理解、そしてふたりが別れるまでの過程が、枕草子と今昔物語集の記述を交えながら詳しく描写されています。
✅ 二人の関係は、政治的な立場や個人の感情が複雑に絡み合い、最後は約束の和歌によって清少納言が別れを告げたという、切ないながらも美しく終わる物語となっています。
さらに読む ⇒’出典/画像元: https://higekuro.hatenablog.com/entry/2020/01/28/022809則光の愛情深さと、清少納言の意志の強さが伝わってきますね。
別れを描いた歌についても興味深いですね。
清少納言の最初の夫、橘則光は、武骨ながらも優しく、清少納言の才能を認め、和歌を詠まなくても構わないと、むしろ自分のために和歌を詠むことを禁じた人物として描かれます。
清少納言が宮中に仕え、則光と再会した際も、兄妹のような特別な関係「妹背の仲」を築き、清少納言の成功を自分の出世よりも喜ぶなど、深い愛情を感じさせるエピソードが『枕草子』や『今昔物語集』に記されています。
しかし、政治的な立場や環境の変化により、ふたりは疎遠になり、清少納言は則光への別れを告げる和歌を詠みます。
則光の清少納言に対する愛情、そして清少納言の意志を示す和歌、ふたりの関係の複雑さと切なさを感じさせる、印象的な物語です。
昔の人達の関係性って、今とは違う価値観があって面白いですね。切ない別れですが、美しさも感じますね。
本日は、橘則光と清少納言の関係を様々な角度から見てきました。
二人の関係は、現代の私たちにも共感できる部分があり、興味深いものでしたね。
💡 橘則光は、清少納言の元夫であり、武勇と歌才を兼ね備えた人物。
💡 枕草子を通して、二人の性格や関係性の多様な側面を知ることができる。
💡 離婚後も良好な関係を保ち、互いを尊重し合った二人の関係は、現代にも通じるものがある。