紙芝居の魅力とは？～昭和の子供たちを夢中にさせた紙芝居の世界とは？黄金バットから食育まで！紙芝居が伝えるもの
昭和初期、子供たちの心を奪った紙芝居。街角に響く拍子木の音、水飴の甘い香り、そして鮮やかな絵と軽妙な語り口。冒険活劇から怪談まで、子供たちの想像力を掻き立てた紙芝居は、娯楽の少ない時代を彩りました。本展覧会では、貴重な資料を通して、紙芝居の誕生から衰退、そして現代への継承を紐解きます。ノスタルジーを刺激する、昭和の文化遺産をご堪能ください。
街頭紙芝居の隆盛と衰退
街頭紙芝居はいつ、どこで誕生したの？
昭和5年、東京
街頭紙芝居は、子供たちにとって貴重な娯楽であり、地域社会における役割も大きかったのですね。
時代背景を考慮すると、その重要性がよく理解できます。
公開日:2023/04/20
✅ 街頭紙芝居は平安時代の絵物語を起源とし、昭和5年に現在の形になった。戦時中は国策紙芝居が主流だったが、戦後、昭和20年代に最盛期を迎えた。その後、テレビやゲームなどの普及により衰退していった。
✅ 街頭紙芝居は、子どもが集まる路地や空き地で行われた。当時は交通整備が整っておらず、子どもたちの遊び場が限られていたため、自然と街頭紙芝居が発展した。
✅ 街頭紙芝居は、戦後の失業者対策として国が推進していた。語り部は紙芝居だけでなく、お菓子を売ることで利益を得ていた。そのため、ボランティアではなく、商売としての側面が強かった。
さらに読む ⇒ラジオ関西出典/画像元: https://jocr.jp/raditopi/2023/04/20/498315/街頭紙芝居の隆盛と衰退の背景がよく分かりますね。
お菓子付きで、子供たちにとってはたまらないエンターテイメントだったでしょう。
テレビの普及は、大きな転換点だったんですね。
街頭紙芝居は、昭和5年に東京で誕生した、街頭で演じられる紙芝居です。
自転車の荷台に舞台をのせた屋台が、路地や公園にやってきて、子どもを集め、お菓子を売っていました。
お菓子を買った子どもだけが、紙芝居を見ることができ、お菓子が見料という形でした。
街頭紙芝居は、昭和10年代にブームとなり、全国の業者数は9000人を超え、台湾や朝鮮にも広がっていました。
第二次大戦後にもブームが再来し、昭和27年には全国で7075人もの業者がいたとされていますが、テレビの普及などにより昭和30年代後半には衰退していきました。
当時の子供たちは、週に2～3回、街頭紙芝居を見ていたようです。
街頭紙芝居は、子供たちに大きな影響を与え、日本の児童文化に大きな役割を果たしていました。
子供たちの遊び場の変化と、娯楽の移り変わりがよく分かります。失業者対策としての側面があったのは、意外でした。
テレビと紙芝居の情報伝達
テレビ放送は街頭紙芝居にどんな影響を与えた？
衰退させた
情報伝達の手段としての紙芝居と、テレビの比較は、非常に興味深いですね。
視覚的な表現や、情報の取捨選択など、共通点が見られます。
✅ ミナモが食育をテーマにした新しい紙芝居「ミナモとスーパーブラザーズ」を制作しました。
✅ この紙芝居は、三色食品群を用いて栄養バランスの大切さを子どもにも分かりやすく解説し、岐阜県産の食材も紹介しています。
✅ 紙芝居を通して、食の大切さについて改めて考え、健康的な食生活を送るきっかけになることを目指しています。
さらに読む ⇒ミナモ出典/画像元: https://minamo-official.jp/diary-other/post-7999/テレビと紙芝居の情報伝達方法の違いと共通点について、興味深い比較ですね。
視覚に訴える表現や、情報を絞り込む工夫など、現代にも通じるテクニックが使われていますね。
1953年に始まったテレビ放送は、情報伝達のスピードと視覚的なインパクトで街頭紙芝居を衰退させた。
テレビ番組は、3秒で視聴者の関心を惹きつけ、16字以内のテロップで情報を伝える。
タイトルは内容がイメージできる10文字以内で、CMや番組冒頭のリードは15秒で視聴者に情報を提供する。
キャッチフレーズは人の魅力や商品の売りを際立たせるための言葉であり、ビジュアルで表現することで情報を削ぎ落とす。
クイズ番組では映像やヒントで視聴者を惹きつけ、ストレスにならないよう情報を制限する。
紙芝居も絵が主役で、言葉は脇役であり、シンプルにすることで情報を削ぎ落とす。
人の記憶に残りやすい「3」という数字を活用し、クイズ番組では3択形式やベスト3発表で視聴者の関心を維持する。
フリップは情報を1つに絞り、余白を生かすことで重要なポイントを際立たせる。
紙芝居はフリップの原点であり、絵をシンプルにすることで情報を効果的に伝える。
話し方では、ポジティブな言葉、五感を刺激する表現、ゆっくり話すことで聞き手の意識を惹きつけ、言葉は簡単で、つなぎ言葉を使わない。
オノマトペは感情を伝え、紙芝居では聞き手の共感を得ることが重要である。
テレビと紙芝居の比較、とても面白い視点ですね！情報を効果的に伝えるための工夫は、時代を超えて受け継がれているんですね。
昭和時代の紙芝居文化
昭和時代の子供たちの遊び、紙芝居の魅力は何だった？
水飴と物語の世界
昭和の紙芝居文化は、子供たちの心に深く刻まれた記憶であり、社会全体を活気づける力を持っていました。
写真や映画を通して、その熱気を感じることができます。
公開日:2022/11/14
✅ 戦後、娯楽の少なかった時代に、子供たちにとって貴重な娯楽であった紙芝居は、昭和20年代にピークを迎えた。街頭紙芝居は、太鼓の音に集まった子供たちに向けて、演じ手がおじさんが厚紙の絵を一枚ずつめくりながら物語を語り、水飴などの駄菓子を売って生計を立てていた。
✅ 紙芝居は、子供たちの想像力を掻き立てるだけでなく、演じ手との一体感を生み出す、独特の文化であった。特に子供たちにとって、週に一度やってくる紙芝居は、待ち焦がれる一大イベントであり、子供たちにとっては、現代のアニメやゲームのような存在であったと考えられる。
✅ しかし、テレビの普及とともに、紙芝居は衰退していき、昭和30年代には、その姿を消しつつあった。写真や映画を通して、当時の紙芝居の賑わいや、子供たちの熱気を垣間見ることができる。
さらに読む ⇒コモレバ昭和を楽しみ､今を遊ぶ¿出典/画像元: https://conex-eco.co.jp/showa/61393/当時の子供たちの様子が目に浮かぶようです。
水飴をこね回す姿や、紙芝居に夢中になる姿は、本当に微笑ましいですね。
紙芝居が、子供たちの生活の一部だったことがよく分かります。
昭和時代の紙芝居文化を、水飴や太鼓の音、子供たちの熱中ぶりなど、生々しい描写と共に紹介しています。
紙芝居屋さんの自転車、水飴の値段、子供たちの遊び方、そして、紙芝居を見るための工夫や悪知恵まで、当時の情景が目に浮かぶような文章です。
特に、水飴をこね回し、白くなるまで競争する様子や、紙芝居が始まると水飴を忘れて夢中になる子供たちの姿は、昭和時代の子供たちの遊びの文化を象徴する描写と言えるでしょう。
また、紙芝居が子供たちにとって特別な娯楽であり、地域社会の重要な一部であったことがわかります。
街頭紙芝居は、平安時代の絵物語を起源とし、昭和5年に現在の形に近い平絵の紙芝居が登場しました。
戦時中は、国の主導で作られた「国策紙芝居」が主流でしたが、戦後、昭和20年代に最盛期を迎えました。
当時の語り部さんは、失業対策として国から街頭紙芝居免許が配布され、男性が多く、紙芝居の語りだけでなく、お菓子を売って利益を得る商売でした。
子どもたちが多く集まる路地や空き地で行われたのは、子どもたちに自ら語りに行くという目的からでした。
しかし、昭和の終わりごろにはテレビなどの普及により衰退し、多くの語り部が引退していきました。
現在も、街頭紙芝居を続けている施設があり、子どもたちに物語を届けています。
まさに、昭和の子供たちの文化そのものですね。あの時代ならではの、貴重な文化遺産ですね。街頭紙芝居が、子供たちにとってどれほど特別な存在だったのか、よくわかります。
紙芝居は、子供たちの娯楽としてだけでなく、情報伝達の手段としても、大きな役割を果たしました。
その歴史と、現代への影響について、深く知ることができました。
💡 紙芝居は、昭和初期に子供たちの間で大流行し、様々な物語を通して想像力を掻き立てました。
💡 テレビの普及により衰退しましたが、現代でも、教育やエンターテイメントの分野でその魅力を発揮し続けています。
💡 情報伝達の手段としても重要な役割を果たし、子供たちの文化に大きな影響を与えました。
