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紙芝居の魅力とは?~昭和の子供たちを夢中にさせた紙芝居の世界とは?黄金バットから食育まで!紙芝居が伝えるもの

昭和初期、子供たちの心を奪った紙芝居。街角に響く拍子木の音、水飴の甘い香り、そして鮮やかな絵と軽妙な語り口。冒険活劇から怪談まで、子供たちの想像力を掻き立てた紙芝居は、娯楽の少ない時代を彩りました。本展覧会では、貴重な資料を通して、紙芝居の誕生から衰退、そして現代への継承を紐解きます。ノスタルジーを刺激する、昭和の文化遺産をご堪能ください。

紙芝居の魅力とは?~昭和の子供たちを夢中にさせた紙芝居の世界とは?黄金バットから食育まで!紙芝居が伝えるもの

📘 この記事で分かる事!

💡 紙芝居は昭和初期に隆盛を極め、子供たちの娯楽の中心として親しまれました。物語と絵の組み合わせは、子供たちの想像力を掻き立てました。

💡 テレビの普及とともに衰退しましたが、現代でも教育やエンターテイメントの分野でその魅力を発揮し続けています。紙芝居は、現代でも、食育をテーマとしたものも制作されています。

💡 紙芝居は、子供たちの娯楽としてだけでなく、情報伝達の手段としても重要な役割を果たしました。子供たちに与えた影響は計り知れません。

それでは、紙芝居の歴史と、人々に与えた影響について、詳しく見ていきましょう。

紙芝居の隆盛と衰退

昭和初期の子供たちの定番娯楽は何だった?

紙芝居

紙芝居は、昭和初期に子供たちの間で大流行しました。

様々な物語が子供たちの心を掴み、街角を賑わせました。

昭和時代の娯楽の王様だった紙芝居屋のおっちゃんはいったい何者だったのか?
昭和時代の娯楽の王様だった紙芝居屋のおっちゃんはいったい何者だったのか?

✅ かつて日本の街角で人気を博した「街頭紙芝居」は、教育目的の「教育紙芝居」とは異なり、娯楽性を重視した作品が多く、昭和初期と戦後20年代にブームを巻き起こしました。

✅ 「黄金バット」や「少年タイガー」など、子ども向けながらも残酷描写や色気を含む作品もあり、「俗悪」と批判されることもありましたが、子供たちの娯楽の王様として人気を博しました。

✅ 紙芝居屋は自転車で移動し、箱を舞台にして紙芝居を披露していました。テレビやインターネットのない時代、子供たちは紙芝居に夢中になり、紙芝居屋は拍子木や太鼓の音で子供たちを呼び寄せました。

さらに読む ⇒日本文化と今をつなぐウェブマガジン出典/画像元: https://mag.japaaan.com/archives/72456/2

紙芝居は子供たちの娯楽の王様でしたね。

残酷描写もあったとは驚きです。

拍子木の音で子供たちが集まる様子は、当時の子供たちの生活を象徴する光景ですね。

昭和初期に誕生した紙芝居は、子供たちの娯楽として隆盛を極めました。

街頭で拍子木の音を合図に集まった子供たちは、水飴や駄菓子を食べながら、おじさんの語り口と絵の展開に魅了されました。

紙芝居は、冒険活劇、時代劇、怪談など、子供たちの想像力を刺激する様々な物語を提供し、演じ手と観客の一体感を生み出していました。

戦後、娯楽の乏しかった時代には、紙芝居は子供たちにとって貴重な楽しみであり、街角に賑わいをもたらしていました。

しかし、テレビの普及とともに紙芝居は衰退し、今では懐かしい昭和の風景として、写真や映画の中に残されています。

子供たちを惹きつける工夫が凝らされていたんですね。水飴や駄菓子も、紙芝居を一層魅力的にした要因でしょう。当時を想像すると、ワクワクしますね!

昭和館の企画展「昭和の紙芝居」

昭和の紙芝居はどんな役割を果たしてきた?

娯楽と教育の両方

昭和館での企画展、興味深いですね。

紙芝居が娯楽だけでなく、教育や国策にも利用されていたとは、改めて知る事実です。

マンガ(昭和年)▷紙芝居「黄金バット」(話の日本社)
マンガ(昭和年)▷紙芝居「黄金バット」(話の日本社)

✅ 1933年に出版された「黄金バット」という紙芝居が話題になった。

✅ 「黄金バット」は、話の日本社によって出版された。

✅ この紙芝居は、昭和8年に出版された。

さらに読む ⇒ジャパンアーカイブズ日本の近現代史年をビジュアルで振り返る出典/画像元: https://jaa2100.org/entry/detail/035973.html

紙芝居の歴史を多角的に捉え、その社会的影響や文化的価値を深く理解できる展示ですね。

展示資料から当時の社会状況を垣間見れるのは魅力的です。

昭和館で開催された特別企画展「昭和の紙芝居~戦中・戦後の娯楽と教育~」では、昭和館が所蔵する500巻以上の資料を中心に、娯楽のみならず教育・国策にも利用された紙芝居の歴史を概観しています

特に、戦中・戦後の紙芝居の変遷と、現在でも続く紙芝居の魅力が詳細に紹介されています。

展示構成は、紙芝居の誕生から最盛期、衰退、そして現代に至るまでを時系列で追っており、当時の紙芝居の流行や社会的影響、貴重な資料などを紹介しています。

展示資料には、黄金バットなどの娯楽作品、国策紙芝居、教育紙芝居など、さまざまな種類の紙芝居が含まれており、当時の社会状況や文化を垣間見ることができます。

また、紙芝居が戦時中に検閲を受けながらも、戦後すぐに復活し、再び人気を集めたことや、現代でもマンガやアニメなどを題材にした娯楽紙芝居や、学校教育で利用される教育紙芝居として継承されていることなどが紹介されています。

本企画展を通じて、紙芝居という文化が、時代を超えて人々の心を捉え、現代にまで受け継がれていることを理解することができます。

黄金バットは知っていましたが、教育や国策にも使われていたのは知りませんでした。展示、行ってみたいです!

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昭和の子供たちを熱狂させた街頭紙芝居。甘い水飴と太鼓の音、そしてワクワクする物語!テレビに消えゆく姿をノスタルジックに描く、日本の児童文化史。