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『御成敗式目』の世界:北条泰時と鎌倉幕府の法 - 明治大学図書館所蔵の貴重書とは?北条泰時『御成敗式目』写本の多様性と、そこから見える歴史

鎌倉幕府の基本法典『御成敗式目』、明治大学図書館所蔵の貴重な写本群を公開!北條泰時編纂の法典はパブリックドメインとして自由に利用可能。古写本の形態、墨書、印記から、歴史的価値を読み解く。フランク・ホーレー、戸川殘花ら著名人の旧蔵も明らかに。日本の法制史・文化史研究に不可欠な資料群を、OPACで詳細情報と共に提供。

資料に刻まれた歴史:墨書と旧蔵者の足跡

写本の価値を高める墨書や印記とは?

資料の歴史と所有者を示す情報。

古文書には、資料の来歴を示す墨書や印記が残されていることがあります。

巻頭や巻末に記された情報は、資料がどのような歴史を歩んできたのかを探る手がかりとなります。

本章では、資料に刻まれた歴史に迫ります。

FLOS, 花, BLUME, FLOWER, 華,FLEUR, FLOR, ЦBETOK, FIORE: ウラシマソウ
FLOS, 花, BLUME, FLOWER, 華,FLEUR, FLOR, ЦBETOK, FIORE: ウラシマソウ

✅ 稲生若水・丹羽正伯編『庶物類纂』では、虎掌と天南星は別種であると主張し、戸田祐之の『庶物類纂図翼』では、ヤブコンニャクと思われる植物を虎掌として図示しました。

✅ 『庶物類纂』の「虎掌」の項では、虎掌の外観や生薬としての利用方法、他文献との比較などが詳細に記述され、天南星との混同についても言及しています。

✅ 李時珍の『本草綱目』では虎掌と天南星を同一物としていますが、『庶物類纂』ではこれを誤りと否定し、両者の違いを詳細に説明しています。

さらに読む ⇒FLOS, 花, BLUME, FLOWER, 華,FLEUR, FLOR, ЦBETOK, FIORE出典/画像元: http://hanamoriyashiki.blogspot.com/2022/07/7-5.html

墨書や印記から、資料がどのような人物の手を経てきたのかを知ることができるのは、まるでタイムスリップしているような感覚になりますね。

各写本には、巻頭や巻末に墨書や印記が見られます。

例えば、TW00032825には「周冏」や「主玄甫」の墨書があり、TW00032827にはフランク・ホーレーの旧蔵を示す表紙の墨書と印記『寳玲文庫』が、TW00032829には、戸川殘花の旧蔵を示す「戸川氏藏書記」「残花書屋」「西尚」などの印記があります。

これらの情報は、資料がどのような人物の手を経てきたのか、資料の歴史的な価値を浮き彫りにしています

資料に刻まれた墨書から、その資料がどのように利用されてきたのか、誰が所有していたのかが分かるのは、本当に興味深いですね。

資料の補足情報と詳細

晩翠の資料、どこで詳細確認できる?

明治大学図書館OPACで確認できます。

資料を整理し、利用しやすくするために、様々な情報が付与されています。

請求記号はその一例であり、資料の分類や配置場所を示す重要な手がかりとなります。

本章では、資料の補足情報と詳細を見ていきましょう。

請求記号について
請求記号について

✅ 請求記号は資料の整理番号であり、資料の分類や配置場所を示す。図書、視聴覚資料、楽譜それぞれに異なる表示方法と配架ルールがある。

✅ 図書は日本十進分類法や音楽書分類に基づき、主題ごとに分類されて並べられており、請求記号の数字とアルファベット順に配置されている。

✅ 視聴覚資料と楽譜には開架と閉架があり、それぞれ貸出や利用方法が異なる。開架資料は分類ごとに色分けされたり、当日貸し出しのみの利用制限があったりする。

さらに読む ⇒昭和音楽大学附属図書館出典/画像元: https://lib.tosei-showa-music.ac.jp/?page_id=1787

資料の整理番号である請求記号から、資料の詳細な情報を確認できるのは便利ですね。

体系的に整理されているからこそ、研究もスムーズに進むのでしょう。

資料によっては、貞永元年七月-八月の添削に関する記述や、注釈・朱筆書き入れが確認できます。

各資料には、請求記号(091.4/2//H、091.4/4//H、091.4/1//H) が付与されており、明治大学図書館のOPACを通じて詳細な情報を確認することができます

また、箱の上書きに「晩翠鑑藏」の墨書があるなど、資料の保存状態や由来を知る手がかりも存在します。

請求記号の規則、初めて知りました!資料を探す時に役立ちそうです。箱の墨書とかも、資料に深みを与えますね。

未来への継承:貴重書の現在と未来

明治大学図書館の『御成敗式目』、何がそんなにスゴイの?

パブリックドメインで自由に使える貴重な資料!

歴史的資料は、未来へと継承されるべき貴重な遺産です。

本章では、明治大学図書館が所蔵する『御成敗式目』が、どのように未来へと繋がっていくのか、その可能性を探ります。

木下 竜馬 (Ryoma KINOSHITA)
木下 竜馬 (Ryoma KINOSHITA)

✅ 著者は『古文書研究』第88号に掲載された研究ノートで、丹波篠山市立青山歴史村所蔵の「青山文庫本貞永式目追加」という新史料を紹介。

✅ 同史料について、先行して渡邉正男氏による史料紹介が発表されており、著者は調査が別々に行われた偶然のバッティングであることを説明。論文にはその旨を記し、渡邉氏の論文と合わせて参照するよう促している。

✅ 著者は史料名の表記の違いなど今後の研究史への影響を懸念しつつも、史料の存在を学界に知らせることが目的であり、今回の事例が良質な史料公開の一助となればと述べている。

さらに読む ⇒researchmap出典/画像元: https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/111012/ec95127ffc9630b84c85845c1a8c9eab?frame_id=607891

資料がパブリックドメインとして公開されているというのは、素晴らしいですね。

多くの人が利用できることで、研究も進み、文化的な価値も高まります。

明治大学図書館が所蔵する『御成敗式目』は、その書誌情報がOPACで公開され、パブリックドメインとして自由に利用できる貴重な資料です。

これらの資料は、歴史研究や文化研究において重要な役割を果たすだけでなく、未来へと継承されるべき遺産です

資料の情報を得ることで、日本の法制史や文化史への理解を深めることができます。

パブリックドメインで公開されているのは、色々な人が見れるようになって良いですね。歴史をもっと身近に感じられます。

本日は、『御成敗式目』を通して、鎌倉時代の歴史と文化に触れることができました。

明治大学図書館の貴重な資料に感謝し、未来への継承を願います。

🚩 結論!

💡 北条泰時が制定した『御成敗式目』は、武士社会のルールを成文化した画期的な法典である。

💡 明治大学図書館には、様々な形態の『御成敗式目』写本が所蔵されており、公開されている。

💡 資料に記された墨書や印記は、資料の来歴や歴史的価値を物語る。