インドネシア独立への日本人兵士たち:『ラ・カロロ』と残留日本兵の真実?独立戦争を支えた日本人兵士たちの知られざる物語
真珠湾攻撃からインドネシア占領、そして独立戦争へ。敗戦後も現地に残り、独立を支えた日本人兵士たちの知られざる物語。捕虜を恐れ、故郷を捨て、インドネシア独立に人生を捧げた彼らの姿を、貴重な資料と日系インドネシア人の証言から紐解く。侵略者の子孫として苦悩しながらも、過去と向き合い、未来を切り開こうとする人々の姿を描く、感動のドキュメンタリー。
英雄墓地と遺族の思い:両陛下と残留日本兵
天皇皇后両陛下が訪問した、独立戦争の英雄たちが眠る場所は?
カリバタ英雄墓地。残留日本兵が眠る。
天皇皇后両陛下がカリバタ英雄墓地を訪問されたことは、この出来事の重要性を示しています。
両陛下がどのような思いで、この地を訪れたのか、また残留日本兵やその遺族の方々との交流について見ていきましょう。
公開日:2023/06/21

✅ インドネシアを訪問中の天皇、皇后両陛下は、ジャカルタのカリバタ英雄墓地を訪れ、英霊碑に供花されました。
✅ 墓地には、インドネシア独立に貢献した人々や、独立戦争に参加した残留日本兵も埋葬されています。
✅ 両陛下は英霊碑の前で黙とうし、献花を行った後、記帳されました。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20230621/ddm/012/040/040000c天皇皇后両陛下の訪問は、残留日本兵とその遺族にとって、大きな意味があったでしょう。
英雄墓地への訪問と、遺族との面会を通して、どのような思いが伝えられたのでしょうか。
カリバタ英雄墓地には、独立戦争で戦った28人の残留日本兵が眠っています。
2023年には、天皇、皇后両陛下がこの墓地を訪問し、元残留日本兵の遺族らと面会しました。
両陛下は、カリバタ英雄墓地で供花し、遺族たちはその来訪を心待ちにしていました。
ヘル・サントソ衛藤さんは、残留日本兵だった衛藤七男さんの息子であり、両陛下の訪問を心待ちにしていた一人です。
残留日本兵は、独立戦争に参加しただけでなく、現地企業で両国の架け橋となった人々もいました。
一方、貧困に苦しむ人もおり、1979年には互助組織「福祉友の会」が設立されました。
両陛下が慰霊に訪れたというのは、とても意義深いですね。残留日本兵の方々や遺族の方々にとって、どれほど心強い出来事だったことでしょう。感動しました。
日系人たちの葛藤:アイデンティティと歴史認識
残留日本兵の子孫が苦悩する゛レッテル゛とは?
侵略者の子孫というレッテルと自己認識の苦悩。
残留日本兵の子孫たちは、過去の歴史に向き合いながら、自らのアイデンティティを探求しています。
彼らが直面している問題と、未来へ向けての取り組みについて詳しく見ていきましょう。

✅ 太平洋戦争後、インドネシア独立のため現地で戦った日本人兵士の子孫たちは、現在も「侵略者の子孫」という言葉に苦しんでおり、日系インドネシア人3世の幸松リマは、祖父の足跡を辿り、その歴史を伝える活動を開始した。
✅ リマは、日系であることを理由とした過去のいじめ経験から、自らのアイデンティティーを求めて祖父の体験を調査し、他の日系3世と共に「残留日本兵歴史資料館」を設立し、埋もれた歴史を記録・発信する活動を行っている。
✅ インドネシア社会には日本軍の負のイメージが根強く、日系人の子孫たちは差別を受けることもあるが、リマは、対話を通じて過去の傷を癒し、両者の理解を深めることを目指している。
さらに読む ⇒Yahoo!ニュース出典/画像元: https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/cf1c1627a4adc880f410057a5efe851362442113日系インドネシア人の方々が、侵略者の子孫というレッテルに苦しみながらも、過去と向き合い、未来へ繋げようとしている姿は、本当に素晴らしいですね。
資料館設立の取り組みも素晴らしいです。
残留日本兵の子孫である日系インドネシア人たちは、侵略者の子孫というレッテルに苦しみながらも、自らのアイデンティティを探求しています。
日系3世のインフルエンサー、幸松リマは、祖父の体験を通して、自己認識に苦悩し、仲間たちと「残留日本兵歴史資料館」を設立しました。
彼らは、歴史教科書における日本軍の負の側面のみが強調されていることによって、苦しみを受けています。
リマは、祖父の足跡を辿る中で、過去の傷を癒し、インドネシア社会との対話を通じて、未来へと繋がる道を探っています。
日系人たちは、侵略者としての側面と、独立に貢献した祖父たちの両方の歴史を理解してもらう必要性を感じています。
日系の方々の苦悩、そしてそこから立ち上がろうとする姿に胸を打たれます。私たちが歴史について学ぶ上で、非常に重要な視点を与えてくれると思います。
未来への架け橋:独立80周年と、そして
2025年、ジャカルタで何が記念された?
インドネシア独立宣言80周年と残留日本兵の慰霊
インドネシア独立80周年を目前に、独立に貢献した残留日本兵を追悼する動きがあります。
未来へ向けた活動と、彼らの功績を称える取り組みについて見ていきましょう。
公開日:2021/10/23

✅ 2021年10月17日に、在留邦人13名が参加し、カリバタ英雄墓地にて第2回目の墓参が行われた。
✅ YWP会長によるプロジェクトの背景説明後、残留日本兵28名の墓参を行い、懇親会で交流を深めた。
✅ 今後も定期的な墓参を行い、インドネシアの独立に貢献した残留日本兵の足跡を広めていく予定。
さらに読む ⇒Yayasan Warga Persahabatan出典/画像元: https://ja.ywp-indonesia.org/post/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%90%E3%82%BF%E8%8B%B1%E9%9B%84%E5%A2%93%E5%9C%B0%E5%A2%93%E5%8F%82%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0-%EF%BC%92%E5%9B%9E%E7%9B%AE%E3%82%92%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%82%92%E9%96%8B%E5%A7%8B独立80周年を記念して、残留日本兵を追悼する活動が続いているのは素晴らしいですね。
彼らの足跡を後世に伝え、過去の出来事への理解を深める活動は、非常に重要だと思います。
2025年8月17日、インドネシア独立宣言80周年を記念し、ジャカルタのカリバタ英雄墓地で残留日本兵を悼む墓参が行われました。
残留日本兵が組織した「福祉友の会」が主導し、関係者や在留邦人約70人が参加しました。
2014年には、最後の残留日本兵、小野盛さんが亡くなりました。
彼らの功績は称えられ、過去の出来事への理解を深め、未来へとつなげる活動が続いています。
独立80周年という節目に、過去を振り返り、未来へ繋げる活動が行われるのは素晴らしいですね。小野盛さんのような方がいたということを、もっと多くの人に知ってほしいです。
今回の記事を通して、インドネシア独立に貢献した日本人兵士たちの知られざる姿に触れ、歴史の多面性と、過去から学び未来へ繋げることの大切さを改めて感じました。
💡 インドネシア独立戦争で、多くの日本兵が独立を支援。戦死した兵士も存在し、その多くが『ラ・カロロ』と呼ばれた。
💡 終戦後、約1000人の日本兵がインドネシアに残留し、独立支援や現地での生活を選択。その背景には様々な理由があった。
💡 残留日本兵の子孫たちは、歴史と向き合い、資料館を設立するなど、未来へと繋がる活動を行っている。