顕如と如春尼：戦国時代の夫婦愛と本願寺の激動（？マーク）変わらぬ愛を七夕に詠んだ夫婦と、本願寺をめぐる戦国時代

それでは、顕如と如春尼の夫婦愛から、本願寺の歴史、そしてその後の宗派分裂まで、多角的に見ていきましょう。

戦国の恋歌：七夕に詠む変わらぬ愛

本章では、戦国時代を生きた本願寺顕如と妻・如春尼の愛情に焦点を当てます。

31年もの間、変わらぬ愛を育んだ夫婦の七夕のエピソードから、その絆の深さを見ていきましょう。

尊すぎかよ！本願寺顕如が結婚31年目に妻と交わした和歌がコチラ【どうする家康？】

✅ 恋愛感情は3年程度で薄れるとされる中、戦国時代の顕如と妻・如春尼は結婚31年目の七夕に変わらぬ愛を詠んだ和歌を贈った。

✅ 顕如の歌は「何年経っても変わらない、今日の七夕デートを心待ちにしていた」という内容で、如春尼はそれに「変わらぬ想い、今日のデートは初めてのようにドキドキする」と返歌した。

✅ 二人の夫婦関係は平坦ではなかったはずだが、31年間の結婚生活の中で様々な危機を乗り越え、深い絆を育んできた。

さらに読む ⇒日本文化と今をつなぐウェブマガジン - Japaaan出典/画像元: https://mag.japaaan.com/archives/199328

3年で薄れるとされる恋愛感情の中、31年もの間、変わらぬ愛を育んだ夫婦の和歌は感動的ですね。

戦乱の時代の中で、互いを支え合った夫婦の姿が目に浮かびます。

戦国時代、多くの武将が覇を競う中で、本願寺顕如とその妻である教光院如春尼の間には、31年経っても変わらない深い愛情がありました。

一般的に恋愛感情の賞味期限が短いとされる中、二人は結婚31年目の七夕の日に和歌を詠み交わし、互いの想いを確かめ合いました。

顕如は「幾年も契り変わらぬ七夕の今日待ち経たる逢瀬なるらん」と詠み、長年連れ添っても変わらない妻への愛情を表現。

如春尼は「幾年の変わらぬ物を七夕の今日珍しき逢瀬なるらん」と返し、まるで初めて会った時のようなときめきを伝えています。

この夫婦の絆は、戦国時代の様々な困難を乗り越えてきたからこそ生まれたものでしょう。

顕如と如春尼の夫婦愛ですか。大変興味深いです。31年経っても変わらないというのは、現代ではなかなか想像できませんね。和歌の内容もロマンチックで素晴らしいです。

本願寺の台頭と信長との対立

本章では、織田信長との対立を中心に、本願寺の台頭と戦国時代の激動について解説します。

顕如がなぜ信長と対立したのか、その背景と経緯を詳しく見ていきましょう。

石山合戦 顕如と信長との死闘の11年

✅ 顕如は、織田信長の石山への立ち退き要求を拒否し、信長と対立。反信長包囲網を形成し、三好三人衆や浅井長政・朝倉義景らと連携して信長に対抗した。

✅ 信長は比叡山延暦寺を焼き討ちし、長島一向一揆との戦いにも苦戦。足利義昭との関係も悪化し、武田信玄を味方につけられるなど、劣勢に立たされた。

✅ 武田信玄の死後、織田信長は足利義昭を京から追放し、足利幕府を滅ぼした。石山合戦は長期化し、顕如は信長と対峙し続けた。

さらに読む ⇒戦国サプリメント 戦国未満出典/画像元: https://sengokumiman.com/kennyotoishiayakasen.html

顕如は本願寺の勢力を拡大し、信長にとって脅威となりました。

政治力と軍事力を兼ね備えた本願寺の存在は、当時の戦国大名にも匹敵するものでした。

信長の対応も理解できます。

顕如は本願寺第10世証如の長男として生まれ、12歳で宗主を継承しました。

本願寺は蓮如の時代から勢力を拡大し、経済力と軍事力を兼ね備え、各地に門徒を抱えていました。

顕如は政略結婚を通じて諸大名との関係を築き、加賀では門徒と国人の合議制で国を治めるなど、大名のような側面も持っていました。

しかし、織田信長の天下統一の動きが始まると、大坂の本願寺は信長にとって大きな障害となり、信長は土地の明け渡しを要求。

顕如はこれを拒否し、将軍足利義昭、武田信玄、朝倉義景、浅井長政らと連携して織田包囲網を形成し、各地で一向一揆を起こして信長に対抗します。

10年にも及ぶ石山合戦の末、顕如は信長との和睦を選び、紀伊へと撤退することになりました。

織田信長との対立の詳細、とても分かりやすかったです。本願寺の勢力拡大の背景や、信長との関係性について、もっと深く知りたいと思いました。