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即身仏とは?:ミイラとなった僧侶たちの信仰と歴史(?)即身仏になるための過酷な修行と、その背景にある思想

自らミイラとなった即身仏。過酷な修行の果てに仏を目指した僧侶たちの姿は、人々の信仰を集め、今もなお生きることの意味を問いかける。飢饉からの救済、空海の教えへの憧憬、そして想像を絶する修行… 庄内地方を中心に存在する即身仏の謎に迫る。日本最古の弘智法印、最後の仏海上人、そして湯殿山の秘密とは? その尊い姿を通して、命の尊さを感じ、歴史と信仰の世界へ足を踏み入れてみませんか。

即身仏とは?:ミイラとなった僧侶たちの信仰と歴史(?)即身仏になるための過酷な修行と、その背景にある思想

📘 この記事で分かる事!

💡 即身仏とは、自らミイラ化した僧侶のこと。真言宗の僧侶が中心で、過酷な修行を行った。

💡 即身仏になるための修行は、木食行、漆の摂取、土中入定など、想像を絶する苦行だった。

💡 真言密教の即身成仏という思想が背景にあり、湯殿山信仰と深く結びついている。

即身仏とは、自らをミイラ化し仏となることを目指した僧侶たちのことです。

今回は、彼らの信仰と歴史、そして現代に受け継がれる姿について見ていきましょう。

即身仏への道:信仰と歴史の始まり

即身仏とは?過酷な修行の末、何を目指したの?

肉体のまま仏となること。飢饉救済が始まり。

即身仏は、真言宗の寺院に安置され、特に山形県庄内地方に多く見られます。

その始まりは、飢饉や疫病から人々を救済するため、自らの体を捧げるというものでした。

即身仏:厳しい修行の果てに涅槃(ねはん)を目指したミイラ仏

公開日:2023/07/01

即身仏:厳しい修行の果てに涅槃(ねはん)を目指したミイラ仏

✅ 即身仏は、ミイラ化した修行者の遺体で、真言宗の寺院を中心に安置されており、特に山形県の庄内地方に多く存在します。

✅ 江戸時代、湯殿山信仰の拠点寺院が即身仏を護持し、真言宗と天台宗の対立の中で、下層宗教者である一世行人が厳しい修行を行い、即身仏となったと伝えられています。

✅ しかし、実際には死後に加工が施されており、土中入定の伝承とは異なり、即身仏になれた者は限られていたことが判明し、鉄門海上人のように布教活動を行った人物も存在します。

さらに読む ⇒nippon.com出典/画像元: https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02008/

即身仏が実際にどのように作られたのか、そしてその背景にある宗教的な考えについて興味深いですね。

当時の人々の信仰心の強さも感じられます。

日本には、自らミイラとなった即身仏が20~30体存在し、信仰を集めています。

彼らは真言宗系の僧侶で、肉体のまま仏となることを目指し、過酷な修行を行いました

その始まりは、飢饉や疫病から人々を救済するため、自らの体を捧げるというものでした。

その修行は、江戸時代に始まり、明治時代に法律で禁止されました。

代表的な即身仏には、湯殿山注連寺の鉄門海、日本最古の弘智法印、そして日本最後の仏海上人などがいます。

即身仏の歴史的背景について、とても分かりやすく説明していただき、ありがとうございます。それぞれの即身仏がどのような思いで修行に励んだのか、もっと深く知りたいです。

究極の苦行:即身仏になるための修行

即身仏への道、過酷な修行とは?

木食行、漆摂取、土中入定…命がけの修行。

即身仏になるための修行は、想像を絶するものでした。

十穀絶ちや漆の樹液の摂取など、徹底的な苦行が行われました。

成功するためには、3年3ヶ月後の掘り起こしでミイラ化している必要がありました。

あなたは即身仏を知っていますか?究極の苦行で時を超えた偉人を訪ねて
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✅ 即身仏とは、厳しい修行を経てミイラ化するのではなく、自然乾燥で人間の形状を保ったまま成仏した僧侶のことである。

✅ 即身仏になるためには、十穀絶ちや漆の樹液の摂取など、想像を絶する苦行が必要であり、3年3ヶ月後に掘り起こされた際にミイラ化していなければならない。

✅ 真如海上人は96歳で即身仏となり、現在も民衆から敬われており、命を救われた人々からは礼状やカルテが送られている。

さらに読む ⇒ドラぷら(NEXCO東日本)出典/画像元: https://www.driveplaza.com/trip/michinohosomichi/ver102/03.html

すごいですね…!木食行や漆の樹液の摂取なんて、想像するだけでも恐ろしいです。

真如海上人のように、96歳で即身仏になられた方もいるという事実に驚きました。

即身仏となるための修行は、想像を絶するものでした。

まず、穀物を絶ち、木の皮や実だけを食べる「木食行」で体内の脂肪を落とします

次に、人体に毒となる漆の樹液を摂取し、さらに47日間の断食を行います。

そして、土中入定という、地下の密閉空間で読経をしながら息を引き取るという過酷な方法がとられました。

この期間は3年3ヶ月に及び、掘り起こされた際にミイラ化に成功した場合のみ、即身仏として祀られるのです。

真如海上人は96歳で即身仏となり、レントゲン撮影の結果、脳や内臓が残っていたことが判明しています。

本当に過酷な修行だったんですね。体内の脂肪を落としたり、毒を摂取したり…想像もできません。3年3ヶ月も土の中にいるなんて、気が遠くなりそうです。

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肉体のまま仏を目指した即身仏。空海の教えと関連し、人々の信仰を集める。山形を中心に現存し、その姿は生きる意味を問いかける。