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平安の書、三跡の魅力とは? 日本書道史を彩る三人の能書家たちの書の世界を紐解く。小野道風、藤原佐理、藤原行成。平安の三能書家「三跡」の書の世界

平安時代、日本独自の美意識を花開かせた「三跡」:小野道風、藤原佐理、藤原行成。唐風の書を基盤に「和様」書道を確立し、日本の書道史に革命を起こした。優美な道風、奔放な佐理、気品ある行成。それぞれの個性が光る作品は、現代にも日本の美を伝え、私たちを書の奥深き世界へと誘う。教科書にも掲載される三跡の書は、今もなお、書道のお手本として愛され続けている。

平安の書、三跡の魅力とは? 日本書道史を彩る三人の能書家たちの書の世界を紐解く。小野道風、藤原佐理、藤原行成。平安の三能書家「三跡」の書の世界

📘 この記事で分かる事!

💡 平安時代中期に活躍した能書家、小野道風、藤原佐理、藤原行成の三名。彼らは後に「三跡」と称され、和様書道の基礎を築きました。

💡 各人物の代表作と書風の特徴を紹介。小野道風の優美さ、藤原佐理の奔放さ、藤原行成の完成された和様。それぞれの個性が光ります。

💡 三跡がどのようにして選ばれたのか、それぞれの人物像と作品を通して解説。書道史における彼らの貢献を明らかにします。

それでは、日本の書道史を語る上で欠かせない存在である「三跡」について、詳しく見ていきましょう。

まずは、三跡とはどのような人物たちだったのか、その概要から解説していきます。

平安の風、書の道へ

平安時代の書道を彩った三人は誰?

小野道風、藤原佐理、藤原行成。

本日は、平安時代の書道界を彩った三人の能書家、小野道風、藤原佐理、藤原行成、通称「三跡」に焦点を当てて解説します。

三跡(三蹟)について解説・代表作品も紹介国風文化で活躍した能書たち
三跡(三蹟)について解説・代表作品も紹介国風文化で活躍した能書たち

✅ 平安時代中期に活躍した能書家3名(小野道風、藤原佐理、藤原行成)を「三跡」と呼び、それぞれの代表作品と書風の特徴を紹介しています。

✅ 三跡は、前の時代の「三筆」の書風を受け継ぎつつ、それぞれ個性的な書風を確立しました。小野道風は優美さ、藤原佐理は滑らかさ、藤原行成は後世に影響を与えた書風が特徴です。

✅ この記事では、三跡がどのようにして選ばれたのか、それぞれの人物像と作品を通して解説しています。また、書道に関する情報として、おすすめの筆なども紹介しています。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://shodo-fam.com/2683/

三跡それぞれの書風の違いや、彼らがどのようにして和様書道を確立していったのか、大変興味深いですね。

三筆の書風を受け継ぎつつ、個性を確立した点も魅力的です。

平安時代は、日本独自の文化が花開いた時代であり、書道においても大きな変革期でした。

その中心を担ったのが、小野道風、藤原佐理、藤原行成の三名、すなわち「三跡」です。

彼らは、唐の書風である「三筆」の書法を基盤としながら、日本人の感性に合った「和様の書」を確立しました

彼らの登場以前には、空海、嵯峨天皇、橘逸勢という三筆が、唐風の書を学び、それを基に独自の書風を築き、日本書道の基礎を築きました。

三跡は、この基礎の上に、国風文化の中で和様書道を確立していったのです。

三跡の書風を比較して解説してくれるのは、非常に分かりやすいですね。特に、彼らがどのようにして「和様」を確立していったのか、その過程に興味があります。

和様の先駆者、小野道風

和様書道の祖、小野道風の代表作といえば?

『秋萩帖』、『屏風土代』など。

三跡の筆頭である小野道風の作品である秋萩帖は、万葉集からの歌と王羲之の尺牘で構成されています。

その詳細な解説に期待です。

秋萩帖ー巻子本・秋萩歌巻(十四紙~二十紙)ー
秋萩帖ー巻子本・秋萩歌巻(十四紙~二十紙)ー

✅ この記事は、昭和初期に模写された巻子本「秋萩帖」について解説しています。「秋萩帖」は、万葉集などの歌集から撰ばれた歌48首と、王羲之の尺牘(手紙)の臨写11通で構成されています。

✅ 記事には、巻子本の各紙の拡大図が掲載され、色やサイズ、筆者推定情報などが詳細に説明されています。また、王羲之の尺牘の原文と解釈、万葉仮名による歌の表記なども示されています。

✅ 巻子本は元々『淮南子』の裏に書かれた私用の秘蔵本であり、王羲之の尺牘からは、彼の心境や当時の様子を読み取ることができます。

さらに読む ⇒栢菅美術料紙研究所~ようこそ美術料紙の世界へ~出典/画像元: https://www.hakubi-koubou.com/hakubi/akihagicyou-4.html

小野道風の書は、日本的な美意識を表現する基盤となったのですね。

王羲之の書を学び、それを基に独自の書風を確立した、という点も興味深いです。

三跡の筆頭である小野道風は、遣隋使・小野妹子の後裔であり、その家柄にふさわしい優雅な書風を確立しました

王羲之の書を学び、温雅な行書を得意とし、和様書道の祖として知られています。

代表作には、万葉仮名で書かれた『秋萩帖』をはじめ、『屏風土代』や『玉泉帖』などがあり、そのなめらかで優美な筆致は、後世に大きな影響を与えました。

道風の書は、単なる技術の高さだけでなく、日本的な美意識を表現する基盤となり、その後の書道家たちに大きな影響を与えました。

小野道風の書は、とても優美ですね。巻子本の詳細な解説、楽しみです!

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平安時代の三跡、藤原佐理・小野道風・藤原行成。奔放な佐理、優美な行成…個性豊かな書風が、和様書道の礎を築く!その魅力と功績を凝縮。