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福岡大学ワンゲル部ヒグマ事件とは? 悲劇を繰り返さないために私たちができることとは?日高山脈ヒグマ事件の真相

1970年、日高山脈で起きた「福岡大ワンゲル部ヒグマ事件」。登山中の学生5名のうち3名がヒグマに襲われ死亡した衝撃的な事件の全貌を伝える。詳細な事件の経緯、ヒグマの生態、生還者の証言、そして興梠盛男氏が残した手記「興梠メモ」を通して、自然の脅威と向き合い、安全な登山のために私たちが学ぶべき教訓を浮き彫りにする。

福岡大学ワンゲル部ヒグマ事件とは? 悲劇を繰り返さないために私たちができることとは?日高山脈ヒグマ事件の真相

📘 この記事で分かる事!

💡 1970年7月、日高山脈で福岡大学ワンダーフォーゲル部の学生5人がヒグマに襲われ、3人が死亡した事件。

💡 事件の真相は、約50年後に公開された報告書によって明らかになり、ヒグマとの遭遇時の対応の重要性が示された。

💡 事件を教訓に、ヒグマの生態や登山時の安全対策について理解を深め、二度と悲劇を繰り返さないための対策を考える。

本日は、1970年に起きた「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」について、様々な角度から掘り下げていきます。

まずは、この事件の概要と、そこから私たちが得られる教訓について見ていきましょう。

運命の登山

福岡大学ワンダーフォーゲル部で何が起きた?

3人死亡のヒグマ事件

本章では、事件の背景と、事件に至るまでの経緯を詳しく見ていきましょう。

なぜこのような事態になってしまったのか、その原因を探ります。

なぜ秘境の山で学生たちはヒグマの標的に?日本を震撼させた年前の福岡大ワンゲル部ヒグマ事件を追う【第回】

公開日:2023/09/29

なぜ秘境の山で学生たちはヒグマの標的に?日本を震撼させた年前の福岡大ワンゲル部ヒグマ事件を追う【第回】

✅ 1970年7月に発生した福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件は、日高山脈で縦走中の大学生5人がヒグマに襲撃され、3人が死亡した事件です。

✅ 事件の真相は、約50年後に公開された「福岡大ワンゲル部ヒグマ襲撃事件報告書」によって明らかになりました。報告書によると、彼らはヒグマと遭遇した際に、恐怖心よりも好奇心の方が強く、追い払う行動を十分に取らなかったことが、悲劇につながったと推測されます。

✅ 当時、ヒグマが人を食べるとも思っておらず、ヒグマの習性も十分に理解されていなかったため、適切な対処がとれなかったことが、事件の重要な要因の一つとして考えられます。

さらに読む ⇒:ふねぽ「双葉社」発!メディアのポータルサイト出典/画像元: https://futabanet.jp/kidan/articles/-/86817?page=1

事件の悲惨さを改めて感じます。

好奇心から安易な行動をとってしまったことが、このような結果を招いたのかもしれません。

ヒグマの恐ろしさ、そして自然の脅威を改めて認識する必要があります。

1970年7月、福岡大学ワンダーフォーゲル部の5人の大学生は、日高山脈の縦走登山に出かけました。

彼らは、登山計画書を作成し、万端の準備を整えていましたが、楽しい学生生活の思い出となるはずの登山は、悲劇へと変わります

約2週間の登山合宿中に、5人のうち3人がヒグマの犠牲となり、日本中を震撼させた「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」が起きました。

この事件、本当に胸が痛みますね…。好奇心も大切ですが、相手が自然界の猛獣であることを忘れずに、常に冷静な判断を心がけるべきだと感じました。

ヒグマとの遭遇

福岡大ワンゲル部ヒグマ襲撃事件の悲劇、その原因は?

好奇心と油断

この章では、ヒグマとの遭遇から、実際に襲撃されるまでの詳細な状況を解説していきます。

大学生たちは、どのような状況でヒグマと対峙し、そしてどのような行動をとったのでしょうか。

保存版「福岡大ワンゲル部ヒグマ襲撃事件報告書」

公開日:2023/05/23

保存版「福岡大ワンゲル部ヒグマ襲撃事件報告書」

✅ 1970年7月26日、日高山脈縦走中の福岡大学ワンダーフォーゲル同好会メンバー3名がヒグマに襲われ死亡した。

✅ 事件は7月26日午後7時頃に発生し、3名は行方不明となった。翌朝には1名が、その後も1名が遺体で発見された。

✅ 事故原因はヒグマの襲撃とされており、詳細な調査の結果、ヒグマの行動パターンや登山者の注意不足などが指摘されている。

さらに読む ⇒【】日本最大級の登山マガジンヤマハック出典/画像元: https://yamahack.com/4450/2

ヒグマに襲われる状況を詳細に知ると、恐怖で何もできなくなってしまうのではないかと想像してしまいます。

彼らのとった行動が、正しい判断だったのか、今となっては検証することもできません。

改めて、自然の恐ろしさを感じました。

事件の詳細が明らかになったのは、2023年6月に公開された「福岡大ワンゲル部ヒグマ襲撃事件報告書」によってです。

彼らは登山中にヒグマと遭遇し、好奇心から追い払うことなく観察していました。

しかし、ヒグマはテントの外にあったキスリング(大型登山用ザック)から食料を引きずり出し、彼らはラジオや食器を鳴らして火を焚いて追い払いました

しかし、ヒグマは翌日の午後9時ごろ、テントに穴を開けて侵入(二度目の襲撃)してきました。

恐怖に駆られた大学生たちは、ザックや食料を投げつけたり、木の枝を振り回したりして抵抗しましたが、ヒグマは容赦なく襲いかかりました。

3人の大学生は、ヒグマに致命傷を負い、命を落としてしまいました。

ヒグマとの遭遇、想像するだけで恐ろしいです…。彼らがどのような気持ちだったのか、考えると胸が締め付けられます。知識と冷静な判断、そして何よりも運が必要だったのではないでしょうか。

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日高山脈ヒグマ襲撃事件。3人が犠牲となった悲劇。生々しい記録「興梠メモ」から学ぶ、ヒグマとの共存と登山安全対策。二度と繰り返さないために。