『引き揚げの神様』松村義士男の軌跡とは?日本人救済の真実を追う(後編)?北朝鮮からの脱出作戦:松村義士男の知られざる物語
1945年、敗戦後の朝鮮半島で、北朝鮮に取り残された6万人の日本人を救った男、松村義士男。元左翼活動家という異色の経歴を持つ彼は、共産主義の人脈を活かし、命がけで脱出作戦を敢行。ソ連軍の圧政下、極限状態の日本人を救う姿は、杉原千畝に匹敵する。白昼堂々、列車や漁船を使い、多くの命を救った隠れた英雄の壮絶な記録。
💡 終戦直後の北朝鮮で、ソ連軍の監視下で暴行や飢餓に苦しむ日本人を救出した松村義士男の壮絶な救出劇。
💡 元左翼活動家でありながら、共産党人脈を駆使し、6万人もの日本人を日本へ帰国させた松村義士男の手腕。
💡 命がけの脱出作戦を成功させた松村義士男のリーダーシップと、その背景にある「究極の利他」の精神。
本日は、知られざる英雄、松村義士男の壮絶な生涯について、詳しく見ていきましょう。
敗戦後の悲劇 北朝鮮に残された日本人難民
敗戦後、北朝鮮の日本人はどんな境遇に?
移動禁じられ、苦難に
松村義士男の生涯を描いたノンフィクション。
彼の行動に心を打たれます。

✅ 終戦後の北朝鮮に残された日本人を救うため、命懸けの脱出作戦を実行した松村義士男の生涯を描いたノンフィクション。
✅ 松村は、元々は反政府活動家であったが、北朝鮮での同胞の惨状を目の当たりにして、その救済に奔走。
✅ 彼は、共産党人脈や元警察官僚との協力、さらにソ連軍との交渉など、持ち前の胆力で多くの日本人を日本へ送り帰した。
さらに読む ⇒書評まとめ読み!本の総合情報サイト-ブックバン-出典/画像元: https://www.bookbang.jp/review/article/780377反政府活動家だった松村が、同胞の惨状を見て救済に奔走したという部分に、人間の心の変化を感じます。
1945年8月、日本敗戦後、朝鮮半島は米軍とソ連軍に分割占領され、北朝鮮にいた日本人約25万人は南朝鮮への移動を禁じられ、劣悪な環境下で暴行や略奪、飢餓に苦しんでいた。
特に咸鏡北道では、ソ連軍侵攻による戦火と避難の困難により、多くの日本人が命を落とす事態に。
終戦直後の北朝鮮の状況は想像を絶しますね。そんな中で救出活動を行った松村義士男という人物、初めて知りました。
松村義士男 忘れられた英雄の誕生
松村義士男はどんな活動で多くの日本人難民を救ったか?
北朝鮮からの脱出支援
本書は、歴史に埋もれた英雄の姿を蘇らせる発掘ノンフィクションなのですね。
松村の行動力には驚かされます。

✅ 敗戦後、朝鮮半島北部にいた日本人難民約6万人を、ソ連軍の監視下、飢餓や疫病が蔓延する中で、母国へと導いた松村義士男の物語。
✅ 松村は戦前、治安当局の弾圧を受け〝アウトサイダー〟として扱われていたが、卓越した頭脳と行動力で、危険な集団脱出を成功させ、「引き揚げの神様」と呼ばれるまでになった。
✅ 本書は、歴史に埋もれた英雄の姿を蘇らせる発掘ノンフィクションで、松村の「究極の利他」と、朝鮮半島北部での日本人難民の悲惨な状況、そして松村の驚愕の脱出工作の詳細が描かれている。
さらに読む ⇒|プレスリリース・ニュースリリース配信サービス出典/画像元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001516.000047877.html「引き揚げの神様」と呼ばれる所以がよくわかります。
6万人もの日本人を救ったという事実に圧倒されます。
この状況下で、松村義士男は、元左翼活動家という経歴を生かし、共産主義の知己とのネットワークを活用し、北朝鮮に残された日本人難民を南朝鮮に脱出させる活動を精力的に行っていた。
松村は、北朝鮮の日本人全人口の6割近くを占めていた咸鏡南道、咸鏡北道からの日本人難民の大量脱出を支援し、杉原千畝の「命のビザ」で救ったユダヤ人の10倍に相当する、6万人の日本人難民を日本本土へと送り届けた。
杉原千畝の「命のビザ」の話は知っていましたが、同じように多くの命を救った人がいたんですね。感動しました。
次のページを読む ⇒
北朝鮮で命を救った男、松村。左翼活動家から一転、日本人難民6万人を救う。列車や漁船で脱出劇を敢行! 隠された英雄の壮絶な救出劇、今明かされる。