『弥生時代の幕開け！』弥生時代と食文化を紐解く歴史散歩？東京湯島発、弥生時代の遺産を巡る
弥生時代の食生活、土器、道具…その全てを紐解く！弥生時代の始まりを告げる『弥生町の壺』発見秘話から、食文化の春夏秋冬、環濠集落の姿まで。東京大学が発掘した向ヶ岡貝塚の貴重な情報も満載。稲作や縄文文化との融合、道具の名称の由来まで網羅し、弥生時代を多角的に解説する歴史探訪記事。
「向ヶ岡貝塚」発掘調査報告書：弥生時代の社会と文化を解き明かす
向ヶ岡貝塚報告書は何を明らかにした？
弥生時代の社会と文化
次は、発掘調査報告書についてです。
公開日:2023/04/26
✅ この記事は、東京大学浅野地区の遺跡に関する案内板と、弥生式土器発掘ゆかりの地碑について解説しています。
✅ 特に、浅野地区の遺跡は弥生時代と明治時代の遺跡が確認されており、弥生二丁目遺跡や武田先端知ビルで自由に見学が可能であることを説明しています。
✅ また、記事は筆者が東京大学の本郷キャンパスと浅野キャンパスを訪れた際に、弥生式土器発掘ゆかりの地碑や「向岡記碑」などの史跡を見学した体験についても記述しています。
さらに読む ⇒歩・探・見・感出典/画像元: https://citywalk2020.hatenablog.com/entry/2023/04/26/110001東京大学構内での発掘調査の詳細な報告、興味深く拝見しました。
当時の社会や文化を紐解く貴重な情報ですね。
向ヶ岡貝塚は、東京大学文学部考古学研究室が1979年に発行した、東京大学構内弥生二丁目遺跡の発掘調査報告書です。
この報告書は、弥生時代の溝と貝塚について、弥生土器について、向ヶ岡貝塚の灼骨と弥生時代の骨卜について、向ヶ岡貝塚の地理的位置について、それぞれ詳細な調査結果と分析結果を掲載しています。
報告書には、渡辺貞幸氏による「弥生時代の溝と貝塚について」、新田栄治氏による「弥生土器について」と「向ヶ岡貝塚の灼骨と弥生時代の骨卜について」、佐藤達夫氏による「向ヶ岡貝塚はどこか」という4つの論文が収録されています。
これらの論文は、弥生時代の社会や文化、信仰、地理に関する貴重な情報を提供する重要な資料です。
発掘調査報告書の内容を詳しく解説していただき、ありがとうございます。当時の社会構造や生活様式を知る上で、大変貴重な資料ですね。
野沢式土器：縄文文化の伝統を受け継ぐ顔壺
野沢式土器は何を特徴とする？
縄文文化の伝統
さて、ここからは野沢式土器、特に顔壺について解説します。
✅ 顔面付壺形土器は、弥生時代に東日本を中心に作られた壺形の土器で、壺の口の部分に粘土で顔を立体的に表したものです。
✅ 顔面付壺形土器は、再葬墓と呼ばれるお墓から出土することが多く、骨を収めた容器として使われたと考えられています。
✅ 顔面付壺形土器は、一族が結束を高めるために一つの大きなお墓を作り、祖先の霊をまつるために使われたと考えられています。
さらに読む ⇒文化遺産オンライン出典/画像元: https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/456167顔壺が再葬墓から出土し、祖先の霊を祀る器として使われたという解釈は、興味深いですね。
縄文文化との繋がりも感じられます。
この文章は、野沢式土器という弥生時代の土器について、特に顔壺に焦点を当てて解説しています。
野沢式土器は、関東地方の弥生時代中期に属し、縄文時代の伝統を強く残していることが特徴です。
特に、幾何学的な磨消縄文で飾られた壺や、筒形の器形は、実用性を重視した西日本の弥生土器とは対照的です。
また、顔壺は、再葬墓から出土し、縄文時代の土偶の顔の表現を引き継いでいることから、生命の再生を願う器として墓に納められたと考えられています。
この文章は、山内氏の研究を引用し、弥生文化が漢文化の影響だけでなく、縄文文化の伝統も継承していることを強調しています。
顔壺の役割について、より深く理解できました。縄文時代の文化との繋がりも興味深いです。生命の再生を願う気持ち、大切にしたいですね。
弥生時代の食文化と道具：変化と継承、そして命名の由来
弥生時代の食生活は、縄文時代と比べてどう変わった？
稲作導入で多様化
最後に、弥生時代の食文化と道具についてです。
✅ 魏志倭人伝から、弥生時代の倭人は生野菜を好み、手づかみで食事をし、酒を愛飲していたことがわかります。
✅ 弥生時代には稲作が本格化し、米や雑穀を主食とする食生活が始まりました。遺跡から出土する遺物から、米、小麦、アワ、ヒエ、小豆などの穀物が栽培されていたことが判明しています。
✅ 弥生時代の調理法としては、水を加えて炊く方法と蒸す方法が推測されます。米や雑穀を混ぜた雑炊を日常的に食べ、特別な日には蒸した米を食器にのせて食べたと考えられます。また、縄文時代からの伝統食である団栗などの堅果類も食べられていたようです。
さらに読む ⇒弥生ミュージアム出典/画像元: https://www.yoshinogari.jp/ym/episode04/foods01.html弥生時代の食生活の変化、そして道具の名称の由来について、大変興味深く拝見しました。
古代の人々の暮らしを知る手がかりになりますね。
弥生時代は、縄文時代と比べて食料調達の方法に変化が見られます。
特に、稲作の伝来によって穀物栽培が開始され、米、粟、キビなどの穀物が食生活の中心に。
しかし、狩猟、漁、採集は依然として重要な食料調達方法であり、縄文時代から続く食文化を維持していました。
新たな食料調達方法として、イノシシの家畜化やワナ漁が普及し、食料の安定供給に貢献しました。
木の実も重要な食料源であり、あく抜き場が発見されるなど、食料調達において重要な役割を担っていたことがわかります。
つまり、弥生時代は、縄文時代の食文化を土台に、稲作による穀物栽培を導入し、より多様な食料調達を行うようになった時代といえます。
弥生時代の道具の名称の由来は、発見された場所や、他の文化との類似性に基づいていることが多くあります。
例えば、弥生土器は、東京の本郷弥生町で発見されたことから名付けられました。
また、陶塤は、中国で発見された新石器時代から漢代にかけての陶塤と類似していることから、その名称が付けられました。
しかし、後になって、中国の陶塤との関連性が否定され、名称はそのまま使われています。
これらの名称の由来を知ることで、弥生時代の道具に対する理解が深まります。
道具の名称には、当時の文化や社会状況、そして発見された場所や類似する文化との関係性が反映されているからです。
弥生時代の食生活と道具について、さらに理解が深まりました。弥生時代の人々の知恵と工夫に、改めて感銘を受けました。
本日は、弥生時代の歴史と食文化について、様々な角度から深く掘り下げました。
弥生時代への理解が深まりましたね。
💡 弥生時代の始まりを告げる『弥生町の壺』の発見と、その学術的な重要性。
💡 稲作の伝来と食文化の変化。四季折々の食生活と保存技術。
💡 発掘調査報告書から読み解く弥生時代の社会と文化。
