サルザーナ巡礼の地:フランチジェナ街道と聖血の秘密?サルザーナの歴史とフランチジェナ街道
イタリア、サルザーナ。交通の要衝として栄え、ジェノヴァとフィレンツェの激戦地でもあったこの街は、巡礼路の要として発展しました。堅牢な要塞、美しい大聖堂、そして「キリストの聖血」が、旅人たちの心と体を癒やし、次の地への活力を与えていました。歴史と信仰が息づくサルザーナは、今も巡礼者たちを魅了し続ける特別な場所です。
💡 サルザーナは、トスカーナ州とリグーリア州の境に位置し、交通の要衝として発展しました。
💡 サルザーナには、歴史的な建造物であるフィルマフェデ要塞やサンタ・マリア・アッスンタ教会があります。
💡 サルザーナは大聖堂にはキリストの聖血が収められており、巡礼者にとって重要な場所です。
本日は、サルザーナの歴史的背景、特にフランチジェナ街道との関係性や、聖血に関する興味深い情報についてご紹介いたします。
サルザーナの戦略的な位置と歴史
サルザーナはどんな町?
歴史と文化が豊かな町
サルザーナは、ジェノヴァとフィレンツェの争奪の的となり、要塞や教会が築かれた歴史的な場所です。
公開日:2025/04/29

✅ サルザーナは、トスカーナ州とリグーリア州の境に位置する街で、交通の要所として、そして歴史的に重要な場所だった。
✅ サルザーナは、中世にはジェノヴァとフィレンツェの争奪の対象となり、街の周りに要塞が築かれたり、フランチジェナ街道の巡礼者にとっての重要な休息場所となっていた。
✅ サルザーナには、フィルマフェデ要塞やサンタ・マリア・アッスンタ教会などの歴史的な建造物があり、特に教会にはキリストの聖血が収められていることから、巡礼者にとって特別な場所となっている。
さらに読む ⇒イタリア食材専門通販ショップ ベリッシモ出典/画像元: https://www.bellissimo.jp/blog/sarzana/サルザーナは要衝として栄え、巡礼者の重要な休息地でした。
その歴史的背景と、今に残る建造物の数々をご紹介します。
サルザーナはリグーリア州ラ・スペツィア県にある人口約2万2千人の街です。
交通の要所として、ジェノヴァ、フィレンツェ、ボローニャなどの主要都市へのアクセスが容易です。
歴史的には、トスカーナ州とリグーリア州の境界に位置し、ジェノヴァとフィレンツェの間で争奪戦が行われた場所でした。
そのため、街の周りには城壁や要塞が築かれ、異民族の侵攻や都市国家間の争いから街を守る役割を果たしていました。
サルザーナは、フランチジェナ街道の巡礼者にとって休息を取るための重要な地点でもあり、街には多くの宗教施設が存在し、巡礼者に宿泊場所などの支援を提供していました。
サルザーナは、フランチジェナ街道における重要な聖地の一つであり、多くの巡礼者が今も訪れています。
街のシンボルであるフィルマフェデ要塞は、13世紀にピサ共和国によって建造され、15世紀にはフィレンツェ共和国のロレンツォ・デ・メディチによって拡張されました。
現在では、この要塞は当時のフィレンツェの軍事建築の貴重な例であり、文化的な拠点として多くの人に愛されています。
サルザーナのように、中世の都市が交通の要衝として、そして宗教的な意味合いを持って発展したというのは、非常に興味深いですね。歴史的建造物も多く、一度訪れてみたいです。
サルザーナ大聖堂と巡礼者の聖地としての役割
サルザーナ大聖堂は何を収蔵している?
キリストの聖血
ブリュージュの聖血礼拝堂の歴史は興味深いですね。
聖血の真偽はさておき、市民の信仰心が街を守る力になったという話は感動的です。

✅ ブリュージュの聖血礼拝堂は、十字軍から持ち帰られたとされるキリストの聖血を祀る教会で、12世紀に建てられました。
✅ 聖血の真偽については議論がありますが、中世のブリュージュ市民は聖血の力で都市を守ると信じ、聖血の行列というプロセッションを行っていました。
✅ 現在も聖血礼拝堂は一般公開され、聖血を納めたガラスの容器を拝観できます。また、宝物館には聖血の行列で使用される豪華な箱などが展示されています。
さらに読む ⇒ベルギー青い鳥出典/画像元: https://www.aoitori.be/tourism/bruges/heilig-bloedbasiliek.htmlサルザーナ大聖堂に納められた聖血は、巡礼者にとって精神的な支えとなり、旅の道しるべであったことがわかります。
サルザーナ大聖堂には、聖遺物として「キリストの聖血」が収められています。
聖堂は、ロマネスク式の鐘楼とバロック式の内装を持ち、キリストの血のついた十字架の一部が保管されています。
サルザーナは、トスカーナとリグーリアの中間であり、軍事拠点として栄えましたが、ローマへの道のりを目指す巡礼者にとっては、巡礼の旅の「後編」の入り口でした。
彼らは聖堂での祈りを通じて精神的な支えを得るとともに、旅の仲間と情報を交換し、次の目的地へと備えました。
サルザーナは、今も昔も、巡礼者たちにとって、地理的・歴史的・信仰的な意味で特別な場所であり続けているのです。
大聖堂に聖血が納められているというのは、神秘的ですね。巡礼者たちがそこで祈りを捧げ、旅の安全を願った様子が目に浮かぶようです。
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イタリアのサルシナ。フランチジェナ街道の巡礼路に位置し、歴史と宗教が息づく小さな町。美しい自然の中で、巡礼者の休息地として栄えました。