昭和南海地震の教訓と未来への備え:高知の記憶を刻む記録と防災への取り組み?高知に残る昭和南海地震の記憶:記録、資料、そして未来への継承
昭和南海地震から76年。被災者の証言記録や紙芝居、貴重な手記「三災記」の発見を通して、記憶を次世代へ。高知市では、写真アルバムから新たな浸水被害が明らかに。南海トラフ地震への備えとして、高知市は事前復興計画を策定。過去の教訓を活かし、防災意識を高め、未来を守るための取り組みが今、動き出す。
💡 高知市では、地域住民が主体となった防災イベントが開催され、地震発生時の備えについて学ぶ機会が提供されました。
💡 昭和南海地震の被災者の証言を記録し、歴史を後世に伝える取り組みが土佐清水市で開始されました。
💡 高知市の紙芝居など、地震の教訓を次世代に伝えるための様々な試みが行われています。
それでは、まずは昭和南海地震に関する最近の動きと、過去の教訓を未来へ繋ぐための取り組みについてご紹介します。
語り継ぐ記憶、未来への備え
昭和南海地震の記憶を風化させない取り組みは?
聞き取り調査と紙芝居
このイベントでは、防災意識の向上と、地域住民同士の連携による防災力強化を目指しているそうです。

✅ 1946年12月21日に発生した昭和南海地震から78年を迎え、高知市で地域住民主体型の防災イベントが開催されました。
✅ このイベントでは、新聞紙スリッパ作り体験や煙体験コーナーを通して、地震発生時の備えを学ぶ機会が提供され、参加者は避難場所の確認や家の中の家具固定の重要性などを認識しました。
✅ イベント主催者は、防災意識向上だけでなく、地域住民同士の連携による防災力強化を目指しており、震度7の揺れを体験できる起震车も設置され、参加者にとって貴重な経験となりました。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://newsdig.tbs.co.jp/articles/kutv/1631911?display=1当時の体験者の記憶を風化させないための様々な取り組みが行われていることが分かりました。
次世代への継承は、防災意識を高める上で非常に重要ですね。
昭和南海地震から76年が経ち、土佐清水市では全市的な聞き取り調査が開始されました。
この調査は、被災者の証言を記録することで歴史を後世に伝え、地震の記憶を風化させないことを目的としています。
一方、高知市の下知地区では、住民手作りの紙芝居で昭和南海地震の被害を子どもたちに伝えています。
当時の体験者は高齢化し、語り継ぐことが難しくなってきているため、これらの取り組みは、地震の教訓を次世代に受け継ぎ、防災意識の向上に繋げるための重要な試みと言えるでしょう。
なるほど、地域住民が主体となって防災に取り組む姿勢は素晴らしいですね。過去の災害を風化させず、次世代に繋いでいく努力は、非常に重要だと感じます。
「三災記」が語る昭和南海地震の真実
昭和南海地震の被害状況を克明に記した手記「三災記」の内容は?
地震発生時の状況、被害、当時の教訓
この手記は、次の南海トラフ巨大地震に備える上で、非常に貴重な資料となりそうですね。
公開日:2024/12/21

✅ 1946年12月21日に発生した昭和南海地震の被害状況を、当時の高知市教育課長である伊藤盛兄さんが詳細に記録した手記「三災記」が見つかった。
✅ 手記には、地震発生時の揺れの状況や伊藤さんの当時の行動、家族との別れ、そして被災後の混乱と復興の様子などが克明に記されている。
✅ この手記は、次の南海トラフ巨大地震に備えるための貴重な資料として注目されており、当時の状況を知る貴重な資料となっている。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASSDM2PQ3SDMPLPB002M.html伊藤盛兄さんの手記には、地震の恐ろしさが詳細に記録されており、当時の人々の気持ちが伝わってきます。
貴重な資料ですね。
2024年12月20日(金)に発生から78年を迎えた昭和南海地震に関する貴重な資料「三災記」が発見されました。
この手記は、高知市の初代教育長・伊藤盛兄さんが、長男の戦死、空襲、そして南海地震という「三災」を経験したのちに、その体験を克明に記録したものです。
「三災記」には、地震発生時の揺れの状況、家屋の倒壊、浸水の様子などが詳細に記されています。
伊藤さんは、地震特有の地響を「『ヅー』といふ」と表現し、浸水の様子を「膝を没する全く水地獄」と描写しています。
手記の最後には、当時の言い伝えを過信したために逃げ遅れ溺死した人が多かったことや、「地震ー津浪の直結であった」という警告も記されています。
この「三災記」は、行政資料では得られない昭和南海地震の被害状況を、当時の住民の視点から貴重な記録として残しています。
これはすごい!当時の状況がこんなにも詳細に記録されていたんですね。行政資料とは違う、個人の視点からの記録は、とても貴重だと思います。
次のページを読む ⇒
高知城歴史博物館で「三災記」展示!昭和南海地震の教訓を学び、防災意識を高めよう。高知市の事前復興計画や貴重な写真資料も公開。