『源氏物語』は誰？平安時代の美意識を探る旅！(？)『源氏物語』と平安美人の秘密
平安美意識の深淵へ。『源氏物語』に描かれる光源氏の美は、現代とは異なる繊細さ。細い首や優雅な仕草が象徴する女性的な美しさとは？ 貴族社会の価値観、光源氏のモデル、藤原道長や源融との関係、そして容姿描写の奥深さ。紫式部の意図を紐解き、物語を新たな視点から読み解く、美のミステリー。
光源氏のモデル：藤原道長
光源氏のモデルと言われる藤原道長は、どんな地位に就いた？
摂政、関白、太政大臣
藤原道長の権力と、光源氏のモデルとしての側面、両方が語られる興味深い章ですね。
歴史と物語が交差する様子は、ドラマのようです。
公開日:2024/06/30
✅ 藤原道長は、平安時代中期の公卿で、藤原北家に生まれました。兄が疫病で亡くなったことから、藤原道長は政権の座に就き、その後、権力を掌握しました。
✅ 道長は、26歳で権大納言に任命され、順調に出世していましたが、五男だったことから兄ほどの出世は難しいと考えられていました。
✅ 道長の姉・詮子は道長を支持し、道長は兄・道隆との争いを制し、右大臣に任命されました。
さらに読む ⇒サライ｜小学館の雑誌『サライ』公式サイト出典/画像元: https://serai.jp/hobby/1162143藤原道長が光源氏のモデルの一人という話、非常に興味深いです。
政治家としての顔、そして『源氏物語』の世界との繋がりは、歴史的にも興味深いですね。
『源氏物語』の主人公・光源氏は、平安時代の貴族社会において、内大臣、太政大臣と出世を重ね、現代でいえば総理大臣に相当する地位にまで上り詰めた大物政治家です。
さらに39歳で准太上天皇となり、臣下ではあり得ない地位にまで昇り詰めました。
この光源氏のモデルとされるのが、藤原道長です。
藤原道長は、藤原北家本流として摂政、関白の地位を独占し、事実上の最高権力者として、政界を牛耳りました。
彼は左大臣、摂政などを歴任し、最高の官職である太政大臣も務めました。
道長は関白には就いていませんでしたが、政治の実権を握っていたことから「御堂関白」と呼ばれ、藤原北家、摂関政治の全盛期を築いたと言われています。
また、道長は皇室とも強い結びつきを持ち、一条天皇の義父であり、後一条天皇、後朱雀天皇、後冷泉天皇の外祖父でもありました。
彼の娘である藤原彰子は一条天皇の皇后となり、後一条天皇と後朱雀天皇を産み、六女の藤原嬉子は後朱雀天皇の皇太子時代の妃となり、後冷泉天皇を産みました。
このように、道長の栄華は皇室との深い関係によって支えられていました。
光源氏もまた、秘密にされていますが、冷泉帝の実父であるとされ、娘である明石の姫君を今上帝の中宮にしました。
道長がどれほどすごい人物だったか、よくわかりました！歴史上の人物と物語の主人公が重なるなんて、歴史って面白いですね！
光源氏と源高明の共通点
源氏物語の光源氏と源高明の共通点は？
臣籍降下、左大臣、豪邸
源高明と光源氏の共通点、興味深いですね。
豪邸や教育など、貴族の生活の一端が見えてくるようです。
✅ 醍醐天皇の皇子である源高明は、学識に優れ朝廷の実力者であった藤原師輔の支援を得て、右大臣まで昇進しました。しかし、師輔の死後、藤原氏の策略によって安和の変で流罪となり、政界から退きました。
✅ 高明の子である源俊賢は、安和の変で父と共に大宰府へ流されましたが、その後官位を昇進させ、一条天皇の時代に蔵人頭、参議などを歴任し、摂関政治の一角を担う能吏として活躍しました。
✅ 俊賢は、藤原道隆の恩遇を受け、藤原行成を蔵人頭に抜擢するなど、後輩の育成にも尽力しました。また、藤原道長の妻である彰子の権大夫を務めるなど、宮廷政治にも深く関わっていました。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.his-trip.info/keizu/g791.html源高明と光源氏の共通点、非常に興味深いですね！豪邸や教育など、貴族の生活の一端が見えてくるようです。
当時の生活様式を知る手がかりになりますね。
一方、『源氏物語』作中の天皇・桐壺帝の第２皇子である光源氏は、幼い頃に臣籍降下し、「源」の姓が与えられて源氏となります。
臣籍降下とは、皇族としての身分を離れ、一般貴族となることで、平安時代には多くの皇子皇女が臣籍降下し、源氏となっていました。
光源氏と共通点を持つのが、臣籍降下し、左大臣まで出世した源高明です。
源高明は醍醐天皇の皇子として7歳で臣籍降下し、その後、左大臣の地位にまで上り詰めました。
藤原氏全盛期の政界において、公家源氏として藤原氏に対抗できる地位を得ていたのです。
源高明と光源氏は、豪邸を新築したことや、厳格な教育を受けたという共通点も持ち合わせています。
源高明は高松殿と西宮の2つの豪邸を所有し、中でも西宮は高松殿の倍の敷地を持つ壮大なものでした。
光源氏もまた、二条院から六条院に移り住み、六条院は通常の貴族の屋敷の4倍の広さを誇る大豪邸でした。
このように、光源氏と源高明は、政治、社会、そして生活様式において多くの共通点を持つ人物であったと言えるでしょう。
光源氏と源高明、色々な共通点があったんですね！豪邸の話、すごいです！まるでドラマみたいですね！
光源氏のモデルを探る
光源氏のモデルとして最も有力な人物は誰？
藤原道長
光源氏のモデル候補が多数存在し、その真相を探る興味深い章ですね。
謎解きのような面白さがあります。
✅ 光源氏は、紫式部の「源氏物語」の主人公で、桐壺帝の第二皇子であり、母の桐壺更衣に生き写しの女御・藤壺と密会し、冷泉帝を産みます。
✅ 光源氏は美貌と才能に恵まれ、正妻の葵の上や多くの女性と恋愛し、葵の上の死後は藤壺の姪・紫の上を妻にしました。
✅ 光源氏は須磨・明石に謫居した後、帰京して六条院を築き、位人臣を極めますが、その後出家し、嵯峨に隠棲して亡くなりました。
さらに読む ⇒߂ޗǁɓȂǁ出典/画像元: https://www.yoritomo-japan.com/etc/murasaki-sikibu/genji-monogatari/hikaru-genji.html光源氏のモデルは一人ではないのですね！様々な候補がいる中で、藤原道長が有力というのは、とても興味深いです。
今後の研究で、更に解明される可能性もあるのですね！。
『源氏物語』の主人公・光源氏は、多くの女性を魅了したイケメン貴公子として描かれている。
そのモデルとして、藤原道長や源光、源融、源高明、具平親王、藤原伊周、在原業平などが挙げられる。
中でも藤原道長は、光源氏と共通点が多く、モデルとして最も可能性が高い。
道長は、藤原摂関家の嫡流として栄華を極め、政治力だけでなく、文化面でも優れた才能を発揮していた。
また、光源氏と同様に、多くの女性と関係を持ったと言われている。
しかし、道長は光源氏のようなプレイボーイだったのか、それとも別の側面があったのかは、資料不足のため断定できない。
紫式部は、道長の生きた時代や人物像を参考に、光源氏を作り出した可能性がある。
光源氏のモデルについて、道長は有力候補の一つであり、今後の研究によって新たな事実が明らかになる可能性もある。
源氏物語の主人公光源氏のモデルは、嵯峨天皇の皇子で左大臣を務めた源融とされています。
光源氏の顔を持つ仏像は、源融の別荘跡である清凉寺にある阿弥陀如来像で、霊宝館で観ることができます。
清凉寺には、お釈迦様の37歳のときのお姿を生き写しとされる釈迦如来像も存在し、胎内から絹製の五臓六腑が発見されたことから゛生身のお釈迦様゛と呼ばれています。
この五臓六腑は現存する最古の内臓模型であり、医学史において貴重な資料となっています。
清凉寺の阿弥陀仏は源融の顔そっくりに作られたとされ、光源氏のモデルであることから、その顔は光源氏の顔であるとされています。
阿弥陀仏は丸顔で円満な顔立ちであり、光源氏の風格を感じさせます。
しかし、『源氏物語絵巻』の『柏木』帖では、光源氏は下ぶくれの丸顔、濃いまゆ毛、細い目が描かれており、特徴的な゛引目鉤鼻゛の描法で描かれているため、個性を把握するのは難しいです。
また、『源氏物語』では、光源氏の容姿を具体的に描写している箇所は少なく、唯一『帚木』巻で、光源氏が「首細」であることがわかります。
作者紫式部は、読者にそれぞれ自由に光源氏を想像してほしいという意図から、容姿の詳細な描写を避けていたと考えられます。
光源氏のモデル、色々な説があるんですね！清凉寺の阿弥陀如来像、見に行きたくなりました！
この記事では、平安時代の美意識と、『源氏物語』の世界を紐解きました。
歴史と文学の奥深さを感じていただけたら幸いです。
💡 平安時代の美意識は、現代とは異なる価値観に基づいています。着物の重ねの色や、表情に出さない美しさなど、新しい発見がありました。
💡 『源氏物語』は、当時の美意識を知る上で重要な作品であり、光源氏のモデルを探ることで、物語をより深く理解できます。
💡 藤原道長や源高明など、光源氏のモデル候補となる人物を知ることで、歴史と物語の繋がりをより深く理解できます。
