軍人恩給制度の現在と未来？受給者減少と記録の行方を探る恩給受給者の減少と、戦争の記憶を伝えるために

減少する恩給受給者 戦後79年の変化

次に、恩給受給者の減少という、現代が抱える問題に焦点を当てていきます。

旧日本軍人の恩給受給者人に急激に減る「戦場体験者」：朝日新聞

公開日:2024/08/15

✅ 旧日本軍の普通恩給受給者数は、今年3月末時点で1093人と前年より788人減少し、戦後79年で急速に減少しています。

✅ ピーク時の1970年度には125万6409人いた普通恩給受給者は、2011年度に10万人、19年度に1万人を割り、直近5年間は毎年3～4割ずつ減少し、今年度中に1千人を切る可能性が高いです。

✅ 平均年齢は102.2歳となり、10年間で8.3歳上昇しており、恩給受給対象外の元兵士も多くいることから、実際に戦場を体験し、現在存命する人の総数は不明です。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル：朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASS8G3G66S8GUTIL00DM.html

恩給受給者の減少は、戦争体験者の高齢化と深く関係しているのですね。

寂しいですが、現実を受け止めなければなりません。

近年、旧日本軍の普通恩給受給者は急速に減少しており、今年3月末時点で1093人となりました。

ピーク時の1970年度には125万人を超えていましたが、毎年3～4割ずつ減少し、今年度中に1千人を切る可能性が高いです。

平均年齢は102.2歳で、戦場体験者の減少が顕著になっています。

恩給受給には階級に応じて一定期間の軍隊経験が必要で、兵・下士官は12年以上、准士官以上は13年以上となっています。

激戦地に派遣された場合は在職期間が加算されます。

恩給受給者の減少は、戦争の記憶が風化していくことを意味しますね。記録を未来に残す方法を考える必要があります。

不明な戦場経験者の数 記録の限界

この章では、記録に残らない戦場体験者たちの存在と、その記録の限界について考察します。

軍人恩給受給者が急減５年前の４分の１戦争体験どう継承

✅ 戦後73年を迎え、旧軍人に国が支給する軍人恩給と、戦没者の妻を主な対象とする公務扶助料の受給者が急減している。

✅ 受給者の高齢化が進み、平均年齢が90歳を超えているため、今後数年で1万人を割る可能性もある。

✅ 戦争体験者の証言を映像で記録し、インターネットを通じて教育現場や家庭で生かせるアーカイブ化を進めるべきだと専門家は提言している。

さらに読む ⇒中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター出典/画像元: https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=86366

総務省が、戦場体験者の総数が不明であると発表しているのは、重要な事実ですね。

総務省は、恩給受給対象外の元兵士も多くいるため、実際に戦場を体験し、現在存命の人の総数は不明としていることを明らかにしております。

戦争体験者の記録は、まさに今、失われつつある貴重な証言ですね。アーカイブ化は急務です。

厚生労働省の更なる支援 未帰還者や抑留者に関する情報提供

最後に、厚生労働省による更なる支援について見ていきましょう。

厚生労働省からシベリア抑留者の名簿の写しの取り寄せ方実際に申請してみた

✅ この記事は、著者がシベリア抑留の経験をした祖父についての資料を厚生労働省から取得するまでの過程を紹介しています。

✅ 著者は申請に必要な書類、手続き、そして取得できる資料の内容について詳しく解説しています。

✅ さらに、戸籍謄本取得の苦労や厚生労働省からの電話連絡など自身の経験を共有し、読者に対して申請方法に関する具体的な情報を提供しています。

さらに読む ⇒たまたまですよ｜イラストレーター多摩手はこのブログ出典/画像元: https://tamatama.me/2020/11/25/20201125/

ご自身の経験を共有してくださり、申請方法が具体的に分かりやすくなりましたね。

厚生労働省は、未帰還者の消息調査、抑留中死亡者名簿等の記載事項のお知らせ、軍歴や引揚記録の問い合わせに対する情報提供なども行っています。

シベリア抑留について、詳しく知ることができました。国としても、できるだけの情報提供をしていく姿勢は大切ですね。

本記事では、軍人恩給制度の現状と、戦争の記憶を未来へ繋ぐための課題と対策をまとめました。

戦争を知る人が減っていく中で、記録を残すことの重要性を改めて感じました。