ブレーズ・パスカルと計算機の歴史！パスカリーヌから『パンセ』、そしてオークションへ？パスカルの生涯とパスカリーヌ、その遺産

本日は、数学者、科学者、思想家として多岐にわたる分野で活躍したブレーズ・パスカルに焦点を当てて、その人物像と功績を紐解いていきます。

パスカル：天才の軌跡と計算機の誕生

ブレーズ・パスカルの生い立ちから、類まれな才能、パスカリーヌの開発に至るまでの道のりを見ていきましょう。

特集：パスカル生誕400周年】〈その3〉パスカルの発明：元祖・計算機と、公共交通。

公開日:2023/08/12

✅ パスカリーヌはパスカルが開発した機械式計算機で、歯車の動きで足し算・引き算の繰り上がり・繰り下がりを自動で行い、現存する実物はわずか8台。

✅ パスカリーヌの原理は、後の計算機開発に影響を与え、最終的に電卓やコンピュータの開発につながった。

✅ パスカルは計算機開発だけでなく、公共交通機関の始祖としても知られ、5ソル馬車を考案したが、事業は成功しなかった。

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幼少期からずば抜けた才能を発揮し、様々な分野で活躍したパスカル。

その多才さに驚きを隠せませんね。

フランスの数学者、科学者、思想家であるブレーズ・パスカルは、1623年に裕福な家庭に生まれ、幼少期から類まれな才能を発揮しました。

12歳で独学で幾何学の定理を発見し、父親の教育方針を変えさせたエピソードは、彼の非凡さを物語っています。

パスカルは数学、物理学、哲学など多岐にわたる分野で活躍し、16歳の時には論文「円錐曲線試論」を発表。

これは、円錐を切断して現れる図形に関するもので、数学界に大きなインパクトを与えました。

また、現代でも活用される「パスカルの三角形」を発明するなど、数学史にその名を刻んでいます。

一方で、虚弱体質という問題を抱え、晩年にはキリスト教に傾倒し思想家としても活動しました。

この章では、彼の初期の業績と生い立ちから、機械式計算機「パスカリーヌ」の開発に至るまでの道のりを追います。

パスカルの幼少期の逸話は興味深いですね。12歳で定理を発見とは、本当に天才だったんですね！

機械式計算機「パスカリーヌ」：世界初の電卓

機械式計算機「パスカリーヌ」の仕組みと、その歴史的意義、そしてその後の計算機文化への影響について解説いたします。

機械式計算機

✅ 機械式計算機は、歯車などの機械要素を用いて計算を行うもので、17世紀から20世紀後半にかけて利用され、経理や研究などの分野で活躍しました。

✅ 19世紀にはアリスモメーターやオドネル設計の計算機が普及し、日本でもタイガー計算器など様々な機種が使われました。加減算は容易でしたが、乗除算は複雑で、自動化の試みが行われました。

✅ 20世紀には電動式計算機が登場し、コンピュータの黎明期にはリレーを用いた大規模な自動計算機も登場しましたが、最終的には真空管やトランジスタを用いた「電子的」なコンピュータに取って代わられました。

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パスカリーヌは、商業的な成功には至らなかったものの、その後の計算機開発に大きな影響を与えたというのは興味深いですね。

パスカルは、父の会計業務を楽にするために1645年、世界初の機械式計算機「パスカリーヌ」を開発しました。

この機械は歯車を用いて加減乗除の四則演算を可能にし、現存する完成品はごくわずかです。

しかし、商業的な成功には至らず、販売価格も高価でした。

連続桁上がりの問題や、パスカル自身が操作方法を詳細に記さなかったことも、普及を妨げた要因と考えられます。

パスカリーヌの原理はのちの計算機に影響を与え、ライプニッツによる改良を経て実用化されました。

パスカルの計算機よりも前に、ケプラーのために制作された「シッカルトの計算機」も存在し、その設計図は現存し、復元されました。

シッカルトの計算機は乗算にネイピアの計算棒の原理を利用しており、その先進性を示しています。

この章では、パスカリーヌの仕組みと、その歴史的意義、そして、その後の計算機文化への影響について解説します。

パスカリーヌって、世界初だったんですね！すごい。