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即身仏とは?ミイラ化した僧侶の過酷な修行と、その末路とは?即身仏への道:修行、失敗、そして現代への教訓

生きたまま仏を目指した、日本の即身仏。過酷な修行でミイラ化を試みた僧侶たちの壮絶な記録。11世紀から明治時代まで、自己犠牲の精神で人々の救済を願った彼らの挑戦は、数々の失敗と困難を伴った。その姿は、現代にも自己犠牲の精神と困難に立ち向かう勇気を教えてくれる。現存する即身仏は貴重な存在。その背後にある、知られざる物語とは?

即身仏とは?ミイラ化した僧侶の過酷な修行と、その末路とは?即身仏への道:修行、失敗、そして現代への教訓

📘 この記事で分かる事!

💡 即身仏とは、自らの体をミイラ化し仏となることを目指した僧侶のこと。厳しい修行の末に、その姿を現代に残しています。

💡 即身仏になるための修行は、3つの段階に分かれ、それぞれ1000日以上の期間を要する過酷なものでした。

💡 即身仏となることは非常に困難であり、多くの失敗例が存在します。その末路は様々でした。

本日は即身仏についてご紹介します。

厳しい修行と、その末路、そして現代への教訓について、詳しく見ていきましょう。

即身仏への道:過酷な修行と挑戦

即身仏とは?過酷な修行の末に何を目指した?

自らミイラ化し、仏となることを目指した。

即身仏は、真言宗寺院を中心に安置され、山形県の庄内地方などに多く見られます。

厳しい修行を経て土中入定を行ったと伝えられますが、実際には死後に加工が施されていたことが判明しています。

即身仏:厳しい修行の果てに涅槃(ねはん)を目指したミイラ仏

公開日:2023/07/01

即身仏:厳しい修行の果てに涅槃(ねはん)を目指したミイラ仏

✅ 即身仏はミイラ化した修行者の遺体であり、真言宗寺院を中心に安置されている。山形県の庄内地方や置賜地方に多く、湯殿山信仰の拠点となった寺院が護持している。

✅ 江戸時代、天台宗との対立の中で、真言宗は一世行人を湯殿山で修行させ布教活動を行い、その結果として多くの即身仏が生まれた。厳しい修行を経て土中入定を行ったと伝えられるが、実際には死後に加工が施されていたことが判明している。

✅ 即身仏は、厳しい修行を行った一世行者の姿であり、鉄門海上人など民衆からの支持を集めた者もいた。ただし、土中入定の伝承は史実とは異なり、加工の事実から、即身仏になるには特別な技術が必要だったことがわかる。

さらに読む ⇒nippon.com出典/画像元: https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02008/

即身仏の存在は、その当時の宗教観や人々の信仰心の深さを物語っていますね。

しかし、実際には加工が施されていたというのは、少し驚きです。

即身仏とは、厳しい修行を経て自らの体をミイラ化し、仏となることを目指した日本の仏教文化における特別な存在です。

11世紀から始まり、明治時代に禁止されるまで、空海を筆頭に真言宗の僧侶を中心に、人々を救済するために自ら命を絶ち、ミイラ化を目指すという、他に類を見ない試みが行われました。

その道は、西洋のミイラとは異なり、生前にミイラ化を目指すという点で、非常に過酷なものでした。

興味深いですね。厳しい修行と、真言宗の教えがどのように人々の心を捉えたのか、もっと詳しく知りたいです。

三段階の修行:過酷な試練

即身仏への道、過酷な修行の秘訣は?

徹底した食事制限と、ミイラ化を促進する修行。

即身仏となるための修行は、3つの段階に分かれており、各段階で1000日の修行を行いました。

第一段階では食事制限を行い、体脂肪を落とします。

第二段階では木の皮や根を食べ、最終段階では漆を摂取します。

過酷すぎる即身仏修行! 土中で自らをミイラ仏にする、仏教の究極の修行とは?(季節・暮らしの話題 2015年06月10日)
過酷すぎる即身仏修行! 土中で自らをミイラ仏にする、仏教の究極の修行とは?(季節・暮らしの話題 2015年06月10日)

✅ 即身仏は、高僧が肉体をミイラ化して土中に残す仏教の究極の修行であり、日本各地に17〜24体が存在する。

✅ 即身仏となるには、長年の修行が必要であり、厳しい山籠り、千日行、木食行を経て、土中で入定し、自己を犠牲にして衆生救済を祈願する。

✅ 現代では自殺として禁止されているが、かつては多くの僧侶がこの過酷な修行を行い、ミイラ仏として祀られた。

さらに読む ⇒日本気象協会 tenki.jp - tenki.jp出典/画像元: https://tenki.jp/suppl/emi_iwaki/2015/06/10/4001.html

3つの段階それぞれで過酷な修行が行われていたんですね。

特に、漆を摂取するというのが、どのような効果をもたらすのか気になります。

即身仏になるためには、3つの段階、各1000日の修行を経る必要がありました。

第一段階では、肉や魚、米などを禁じ、体脂肪を落とすために木の実や種子のみを摂取しました。

第二段階では、さらに過酷になり、木の皮と根だけで生命を維持します。

最終段階では、漆を摂取して体内の水分を絞り出し、ミイラ化を促進させます。

準備が整うと、僧侶は地下の石室に入り、座禅を組みながら鉦を打ち鳴らし、鉦の音が途絶えると石室が閉じられ、最後の1000日間をかけてミイラ化が進行します。

この徹底した食事制限と過酷な修行は、体内の腐敗を防ぎ、即身仏となるための重要なプロセスでした

3000日もかけて修行するなんて、想像もできません。昔の人々の信仰心は本当にすごいですね。

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過酷な即身仏修行。その裏には、失敗、腐敗、処罰…数々の悲劇があった。現存する即身仏の陰に隠された、知られざる挑戦の数々。