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即身仏とは?:ミイラとの違いや修行、現存する場所、信仰の背景を徹底解説(?)自ら仏となった僧侶たち:即身仏の歴史と信仰

自らの命を捧げ、仏となった僧侶「即身仏」。江戸時代に信仰を集め、過酷な修行を経てミイラ化した姿は、現代にも深い衝撃と感動を与えます。飢饉や病に苦しむ人々を救済するため、自己犠牲を厭わなかった彼らの精神は、今もなお人々の心に響き渡ります。山形県庄内地方を中心に、その神秘的な姿と信仰の歴史を紐解きます。彼らの生き様は、現代社会に何をもたらすのか?

即身仏とは?:ミイラとの違いや修行、現存する場所、信仰の背景を徹底解説(?)自ら仏となった僧侶たち:即身仏の歴史と信仰

📘 この記事で分かる事!

💡 即身仏とは、自らの意思で死して仏となった僧侶のこと。その過程には、厳しい修行と自己犠牲の精神が込められています。

💡 即身仏になるための修行は、木食行と土中入定という二つの段階からなり、肉体をミイラ化させるため過酷を極めました。

💡 即身仏は、ミイラとは異なり、あくまでも自らの意思で仏となることを目指しており、その精神性に大きな違いがあります。

本日は、即身仏について詳しくご紹介していきます。

その歴史や修行方法、そして現代社会への影響まで、多角的に見ていきましょう。

即身仏への道:信仰と歴史

即身仏って何?どんな人たちの姿なの?

厳しい修行を経て仏となった僧侶のミイラ。

即身仏の拝観は、寺院によって公開状況が異なります。

事前に情報収集を行い、マナーを守って訪問しましょう。

現在、日本には17体の即身仏が現存しています。

即身仏の拝観について

公開日:2022/05/31

即身仏の拝観について

✅ 即身仏の拝観は、公開状況が寺院によって異なり、常時公開、住職がいれば拝観可能、御開帳日が決まっているなど、事前に情報収集と連絡が必要。

✅ 現在日本には17体の即身仏が現存し、そのうち15体が一般公開されており、拝観できる場所は新潟県、山形県、岐阜県、福島県、茨城県、長野県、京都府など多岐にわたる。

✅ 訪問の際は、事前に電話や観光課への問い合わせ、インターネット検索などで情報を確認し、アポなしの訪問は避けるべき。また、山奥にある寺院が多いため、冬季の訪問は注意が必要。

さらに読む ⇒ 日本秘境探訪(即身仏・五重塔・三重塔・一之宮・滝・棚田・墓・元寇史跡・聖地巡礼)出典/画像元: http://syakeassi.xsrv.jp/461

即身仏は、厳しい修行を経て仏となった僧侶の姿であり、その姿を現代まで留めていることに驚きを感じます。

公開されている場所も多岐にわたるので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。

即身仏とは、自らの命を捧げ、厳しい修行を経て仏となった僧侶の姿であり、江戸時代を中心に信仰を集めました

その起源は室町時代に遡り、新潟県の弘智法印即身仏は日本最古とされています。

彼らは、飢饉や病に苦しむ人々のために自己犠牲を払い、過酷な修行によってミイラ化し、現代までその姿を留めています。

真言宗の寺院に安置され、特に山形県庄内地方と置賜地方に多く見られます。

しかし、現代では法律に抵触する可能性があり、その修行は行われていません。

即身仏の歴史について、大変興味深く拝聴しました。特に、日本最古の即身仏である弘智法印即身仏について、もっと詳しく知りたいです。

過酷な修行:木食行と土中入定

即身仏への道、過酷な修行は?

木食行と土中入定、厳しい二段階の修行。

即身仏となるための修行は、木食行と土中入定という二つの段階からなります。

これらの修行は、肉体的にも精神的にも非常に過酷なものでした。

即身仏:厳しい修行の果てに涅槃(ねはん)を目指したミイラ仏

公開日:2023/07/01

即身仏:厳しい修行の果てに涅槃(ねはん)を目指したミイラ仏

✅ 即身仏は、ミイラ化した修行者の遺体であり、真言宗寺院を中心に安置されている。江戸時代には、湯殿山信仰の拠点寺院が護持し、天台宗との対立の中で真言宗側が一世行人と呼ばれる下層宗教者を修行させ、布教活動を行わせた。

✅ 即身仏となる一世行人は、厳しい木食行や仙人沢での修行を経て、土中入定によって葬られたと伝わるが、実際には死後に人工的な加工が施されていたことが調査で判明した。

✅ 湯殿山の即身仏の中で代表的な鉄門海上人は、道普請や新田開発にも貢献し民衆の支持を得て、東北各地や蝦夷地まで布教活動を行った。

さらに読む ⇒nippon.com出典/画像元: https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02008/

木食行や土中入定という言葉から、その過酷さが伝わってきます。

即身仏となるためには、強い精神力と決意が必要だったのでしょう。

即身仏となるためには、「木食行」と「土中入定」という二つの段階の修行が不可欠でした

まず「木食行」では五穀を断ち、山の木の実や草を食べながら体内の脂肪を減らします。

その後、「土中入定」では、漆を飲んで体の腐敗を防ぎ、座禅を組んだ状態で地下に埋められます。

そこで断食と読経を続け、鈴の音で生存を弟子に伝え、音が途絶えると成仏したとみなされます。

その後、掘り起こされ、体が残っていれば即身仏として祀られます。

しかし、修行の途中で失敗したり、腐敗が進んだ場合は、無縁仏として葬られることもありました。

木食行や土中入定、初めて聞く言葉ばかりで驚きました。ミイラになるための過程も過酷ですが、即身仏は更に過酷な修行ですね。

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ミイラと即身仏、その違いとは?自己犠牲で仏を目指した即身仏の信仰と歴史、現代への影響を解説。国内外から注目を集めるその姿に迫ります。