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万葉集と月:歌に詠まれた月の姿とは?万葉集にみる月の歌:湯原王、月読、そして恋心

月明かりの下、歌が紡ぐ恋の物語。湯原王の優美な歌声が響き、夜の訪れを待ちわびる。返歌に込められた、揺れ動く繊細な心。万葉集に刻まれた、月への切なる願い。貴族社会の影で繰り広げられる、官位と特権。月読尊に願いを込めた、美しい夜への想い。時代を超えて心に響く、万葉の世界へ。

万葉集と月:歌に詠まれた月の姿とは?万葉集にみる月の歌:湯原王、月読、そして恋心

📘 この記事で分かる事!

💡 万葉集に登場する月の歌、その背景にある文化や歴史を読み解きます。

💡 月を詠んだ歌を通して、当時の人々の心情を理解し、文化的な背景を探ります。

💡 歌に込められた月のイメージ、月読尊への思いなど、多角的に考察します。

それでは、万葉集に詠まれた月の歌の世界へ、皆様を誘います。

月の光に照らされた、美しい歌の世界をご覧ください。

月下の誘い

湯原王、月夜の宴に誰を誘った?場所は?

女性を。山を隔てて遠くない場所。

まずは、万葉集に収録された月の歌の中から、良寛と貞心尼のやり取りを通して、月をテーマにした歌の世界をご紹介します。

月は、古くから人々の心を魅了してきました。

396.巻四・670・671:湯原王が歌一首と和ふる歌一首作者を審(つばひ)らかにせず

公開日:2018/06/03

396.巻四・670・671:湯原王が歌一首と和ふる歌一首作者を審(つばひ)らかにせず

✅ 万葉集の歌「月読の光に来ませ」を引用し、良寛が貞心尼との歌のやり取りでこの歌を巧みに活かしていることを紹介している。

✅ 歌は、男を待つ女の心情を表現しており、良寛がその歌を引用し、女性を思いやる心情を表現している。

✅ 記事は、湯原王によるこの歌の解説や、月見の宴での作である671番歌(男の立場)についても触れている。

さらに読む ⇒万葉集の日記出典/画像元: https://souenn32.hatenablog.jp/entry/20180604/1528057829

良寛と貞心尼の歌のやり取りは、まるで月明かりの下での語らいのようです。

万葉集の歌を引用している点も興味深いですね。

二人の心情に寄り添える解説でした。

物語は、月見の宴での歌のやり取りから始まります。

670番歌は湯原王が女性の立場で詠み、月明かりを頼りに来るように誘います。

山を隔てて遠くない場所だと伝え、夜の訪れを待ちわびる心情を表現しています。

なるほど、万葉集の歌が、後の時代にも影響を与えているんですね。勉強になります。

乱れる心、清らかな光

月明かりの下、心が乱れる…どんな歌?

作者未詳、671番歌。複雑な心情を表す

続いて、月をテーマにした歌の表現に着目し、歌に込められた作者の心情や、当時の社会情勢について解説します。

月の異名である「月読」も重要なキーワードです。

万葉集(巻第4)670・671

公開日:2022/03/27

万葉集(巻第4)670・671

✅ 月の光を頼りに来てほしいという歌と、それに答えた歌のやり取りが紹介されている。

✅ 歌は、湯原王が詠んだものと、それに答えた作者未詳の歌で、月の異名「月読」が使われている。

✅ 記事は、歌の解釈に加え、当時の官人の位階や税制、蔭位制度についても触れている。

さらに読む ⇒大和の国のこころ、万葉のこころ出典/画像元: https://bonjin5963.hatenablog.com/entry/2022/03/28/000100

作者未詳の歌は、切ないですね。

清らかな月の光と、乱れる心の対比が印象的です。

当時の人々の複雑な感情が伝わってきます。

670番歌への返歌である671番歌は、作者未詳。

月の光は清らかに照らしているものの、心が乱れて思案してしまう複雑な心情を歌い上げています

当時の官職や税制の話も出てきて、歴史の勉強にもなりますね。万葉集の世界観が広がります。

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天平の歌人、湯原王。月読尊に夜の長さを願う歌は、貴族社会の特権と万葉集の世界を彩る。優美な歌に込められた切実な願いとは?