Gone Hidden Logo Menu opener

藤原道兼とは何者? ~大河ドラマ『光る君へ』の道兼、史実との違いとは?~?大河ドラマと史実から読み解く藤原道兼の生涯

平安時代、父の野望に翻弄された藤原道兼。花山天皇退位という謀略に関わり、その裏切りは『大鏡』にも記される。兄・道隆への劣等感と野心を抱え、関白就任も束の間、病に倒れ「七日関白」と蔑まれる。大河ドラマ『光る君へ』では、父に認められたい道兼の姿が描かれ、道長との複雑な関係も明らかに。権力闘争の闇の中で生きた、切なくも魅力的な生涯を描く。

藤原道兼とは何者? ~大河ドラマ『光る君へ』の道兼、史実との違いとは?~?大河ドラマと史実から読み解く藤原道兼の生涯

📘 この記事で分かる事!

💡 藤原道兼は、藤原兼家の三男として生まれ、花山天皇の退位に関与。その後、関白に就任するもわずか10日で死去しました。

💡 大河ドラマでは、藤原道兼はサイコパス的な人物として描かれていますが、史実とは異なる描写も多く存在します。

💡 道兼の生涯は、父の野望、兄弟間の確執、そして権力闘争の中で翻弄されたものでした。

この記事では、大河ドラマ『光る君へ』でも話題の藤原道兼について、史実を交えながら多角的に解説していきます。

父の野望と道兼の誕生

藤原道兼、運命を翻弄した父と兄とは?

父・兼家と兄・道隆の権力争いに巻き込まれた。

藤原道兼は、父・藤原兼家の野望のために花山天皇を退位させるという陰謀に加担しました。

一条天皇即位を実現させ、道兼は蔵人頭として仕えました。

謀略で皇位を追われた花山天皇 藤原兼家・道兼父子の陰謀とは?
謀略で皇位を追われた花山天皇 藤原兼家・道兼父子の陰謀とは?

✅ 花山天皇は、藤原兼家・道兼父子らの陰謀により、わずか2年で退位させられ、一条天皇が即位した。

✅ 花山天皇は寵愛する女御の死を悲しみ出家を望む中、藤原道兼にそそのかされ出家。道兼は花山天皇を置き去りにし、三種の神器を持ち帰り、一条天皇即位を実現させた。

✅ 退位後、花山天皇は法皇となり女性関係で騒動を起こすも、西国三十三所巡礼を行い、その際に詠んだ歌が「ご詠歌」として継承された。

さらに読む ⇒天皇の歴史ナビ|歴代の天皇と時代背景出典/画像元: https://www.emperor-history.com/kazan/post-360

花山天皇退位の顛末は、道兼の人生に大きな影響を与えましたね。

父の思惑通り一条天皇が即位したものの、その後の道兼の立場は複雑だったのでしょう。

平安時代、藤原兼家の三男として生まれた藤原道兼は、父の権力欲と兄・道隆の存在に翻弄される運命を辿りました

道兼は961年に生まれ、蔵人頭として花山天皇に仕え、父の指示で天皇退位という謀略に加担します。

兼家は、花山天皇の背後にいた藤原義懐の勢力拡大を警戒し、道兼を利用して天皇を退位させ、自身の息子である一条天皇を即位させることを目論みました。

花山天皇の退位と、道兼がそれに深く関わっていたというのは興味深いですね。歴史の裏側を知るようで、さらにドラマが面白くなりそうです。

花山天皇退位と道兼の裏切り

道兼の悪行!花山天皇を騙した衝撃の出来事とは?

天皇を出家させ、道兼は権力と昇進を手に入れた。

花山天皇の出家と藤原道兼の策略は、大河ドラマだけでなく、古典教材でも扱われる重要なテーマです。

道兼の裏切りは、一条天皇即位の基盤となりました。

古典解説 大鏡「花山天皇の出家」

公開日:2024/03/08

古典解説 大鏡「花山天皇の出家」

✅ 大河ドラマでも描かれた花山天皇の出家と藤原道兼の策略について、古典の教科書で扱われる場面を現代語訳と文法解説を交えて紹介している。

✅ 花山天皇は、寵愛していた女御の死後に出家を決意するが、実際は藤原兼家・道兼親子の策略により退位させられたという説がある。

✅ 記事では、大鏡の一節を引用し、道兼が花山天皇が出家する前に神璽・宝剣を皇太子に渡してしまい、天皇の退位を既成事実化しようとした様子を解説している。

さらに読む ⇒文LABO出典/画像元: https://bunlabo.com/the-great-mirror-emperor-kazan/

道兼の裏切り行為は、本当に衝撃的ですね。

天皇を騙して出家させ、自らは逃げるというのは、現代では考えられない策略です。

寛和2年(986年)、道兼は父の命により、花山天皇を騙して出家させるという謀略を実行します。

道兼は天皇を内裏から連れ出し、共に花山寺で出家すると偽って信用を得ましたが、実際には天皇だけを出家させ、自らは逃げ出しました。

この裏切り行為は『大鏡』にも記録され、天皇は道兼に騙されたことを悟り涙したと伝えられています。

この事件により、一条天皇が即位し、兼家は摂政として権力を掌握。

道兼も昇進を果たしますが、その心には常に兄・道隆の影がつきまとっていました。

花山天皇が道兼に騙された話は、本当に切ないですね。でも、それが歴史の転換点になったと思うと、見方も変わりますね。

次のページを読む ⇒

大河ドラマ『光る君へ』で描かれる藤原道兼。野心と劣等感に揺れる生涯、わずか10日の関白…権力闘争の闇に翻弄された彼の真実とは?