ラムセス2世の栄光： 建築王から平和の象徴、そして世界遺産へ？ラムセス2世とアブ・シンベル神殿、カデシュの戦い、ユネスコの奇跡

本日は、エジプト史上最も偉大なファラオの一人、ラムセス2世に焦点を当て、彼の足跡を辿ります。

彼の治世、建築、そして世界への影響について、詳しく見ていきましょう。

ラムセス2世の足跡：建築王の軌跡

今回は、ラムセス2世の建築の中でも、特に有名なアブ・シンベル神殿に焦点を当て、その壮大な姿と建築の背景をご紹介します。

アブ・シンベル神殿

公開日:2021/07/25

✅ アブ・シンベル神殿は、ラムセス2世が自身の権力を太陽神になぞらえ、自己顕示欲を満たすために紀元前1250年頃にナイル川上流に建設した岩窟神殿。

✅ 大神殿は、高さ22mのラムセス2世の巨大な彫像が正面に並び、内部は列柱室や至聖所などで構成され、王の戦歴や業績を示すレリーフが刻まれている。

✅ 春と秋の年2回、太陽光が最奥部の神像を照らす「光の奇跡」が起こり、ラムセス2世の誕生日と即位を祝う演出として、宇宙軸を捉えた壮大な空間が創り出されている。

さらに読む ⇒Holistic Architecture Lab出典/画像元: https://architect358.com/abu-simbel/

アブ・シンベル神殿の建築には、ラムセス2世の自己顕示欲と、太陽神への崇拝が込められています。

巨大な彫像と、緻密なレリーフは圧巻ですね。

紀元前1300年頃、エジプト史上最も偉大なファラオ、ラムセス2世が、その治世の象徴として、数々の壮大な神殿をエジプト全土に建設しました。

彼は、カデシュの戦いを含む数々の遠征を行い、その勝利を記念し、自らの偉大さを後世に伝えるために、巨大な神殿や彫像を建造しました。

彼の代表的な建造物として、カルナック神殿やルクソール神殿、そして特に有名なアブ・シンベル神殿があります。

ラムセス2世は、約67年という長い治世を通じてエジプトを繁栄に導き、建築王としても名を馳せました。

彼の時代には、新しい首都ペル・ラムセスが建設され、エジプトの文化と技術は大きく発展しました。

ラムセス2世の偉大さが、よく分かりました！当時の技術で、こんなにも壮大なものを作っていたなんて、本当に驚きです。

カデシュの戦いと和平：世界最古の平和条約

次に、ラムセス2世の軍事的な功績と、それに関連する平和条約について見ていきます。

ヒッタイトとの戦いと、その後の和平交渉について解説します。

ヒッタイト：鉄器時代をもたらし、世界最古の平和条約をつくった民族

公開日:2019/12/27

✅ ヒッタイトは、世界で初めて「鋼」を作り出し、鉄器時代をもたらした。彼らは、製鉄技術を向上させ、武器などに利用することで、その勢力を拡大した。

✅ ヒッタイト人の起源は正確には不明だが、インド＝ヨーロッパ語族に属し、アナトリア地方に勢力を築いた。彼らは、先住民族ハッティ人の文化や製鉄技術を継承した。

✅ ヒッタイトは鉄器と戦車を駆使して王国を築き、エジプトとの間でカデシュの戦いを経て世界最古の平和条約を結んだ。しかし、「海の民」の侵攻により滅亡し、その製鉄技術は世界へと拡散した。

さらに読む ⇒雑学サークル - 歴史、宗教、不思議な現象や場所、生き物などの面白い雑学ネタを発信するブログです。出典/画像元: https://zatsugaku-circle.com/hittites/

カデシュの戦いは、エジプトとヒッタイトの激戦でしたが、最終的に平和条約が結ばれたことは重要ですね。

世界最古の平和条約とは、歴史的にも意義深いですね。

ラムセス2世は、強国を目指し、ヒッタイトとの間でカデシュの戦いを繰り広げました。

この戦いは、一時は引き分けに終わりましたが、結果的に紀元前1269年頃に世界最古の和平条約を締結するきっかけとなりました。

条約は相互不可侵と相互援助を定め、平和の象徴として、そのレプリカがニューヨークの国連本部に飾られています。

世界最古の平和条約！なんだかロマンがありますね。教科書で習ったような気がします。