ヒグマとの遭遇は命懸け?福岡大学ワンゲル部事件から現代の熊害問題を考察?ヒグマ襲撃事件と、ヒグマ研究の最前線
1970年の福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件から半世紀以上。衝撃の真相が、事件の鍵を握る人物の証言で明らかに。ヒグマ研究の歴史、北大クマ研の活動、そして現代の熊害問題までを網羅。痛ましい事件の数々は、私たちが自然と共存するために何をすべきか問いかける。専門家の分析と最新の研究成果から、人とヒグマの共生へのヒントを探る。
💡 1970年に北海道日高山脈で起きた、福岡大学ワンダーフォーゲル部員5名がヒグマに襲われた事件について解説します。
💡 ヒグマの生態や、人間の軽率な行動が事件を招いた背景などを説明します。
💡 現代の熊害問題、そして未来への課題について、事例を交えながら考察します。
それでは、まず福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件から見ていきましょう。
1970年の悲劇:福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件
日高山脈ヒグマ事件、何が起きた?どんな悲劇?
ワンゲル部員がヒグマに襲われ、3名が死亡。
1970年の福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ襲撃事件は、悲劇的な出来事でした。
事件を振り返り、ヒグマの恐ろしさ、人間との関係性を考えます。
公開日:2020/11/21

✅ 1970年に発生した福岡大ワンゲル部ヒグマ襲撃事件から50年が経ち、関係者の証言が公開された。
✅ 事件の背景には、当時の登山ブームと、人間の残飯やゴミがクマを引き寄せるという知識の欠如があった。
✅ 事件の残酷さや、三毛別羆事件との比較を通して、クマの危険性や人間との関係性について議論が交わされた。
さらに読む ⇒はてなブックマーク出典/画像元: https://b.hatena.ne.jp/entry/s/bunshun.jp/articles/-/41275事件の詳細と、当時の登山ブームと知識不足が招いた悲劇を改めて認識しました。
命を奪われた方々のご冥福をお祈りいたします。
1970年、北海道日高山脈で「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」が発生しました。
夏季合宿中の福岡大学ワンダーフォーゲル部5人がヒグマに襲われ、3名が死亡、2名が生還するという悲劇に見舞われました。
事件は、ヒグマがテントを襲撃し、食料を狙ったことが発端とされています。
この事件は、現代でも熊との遭遇が命に関わる危険性があることを強く示唆しています。
事件直後、入山禁止措置やヒグマの駆除が行われ、慰霊碑が建立されましたが、当時の人々の熊に対する認識の甘さや、いざという時の対応の難しさが浮き彫りになりました。
事件から50年以上が経過し、事件の鍵を握る人物である吉田博光氏が初めて口を開き、当時の詳細を語りました。
この事件の詳細は、胸が痛みますね。特に、当時の人々のヒグマに対する認識の甘さや、対策の不備が、更なる悲劇を招いたように感じます。
ヒグマ研究の黎明期と北大クマ研の誕生
犬飼哲夫氏、北海道の哺乳類研究で何を残した?
基盤を築き、ヒグマ研究を発展させた。
ヒグマ研究の黎明期を支えた犬飼哲夫氏の功績を振り返り、研究の進め方や、ヒグマ研究グループの誕生秘話に迫ります。
公開日:2023/05/09

✅ 著者は、北海道の環境保護に尽力した祖父・犬飼哲夫について、晩年のヒグマ保護への考え方の変化や、マッコウクジラの歯との不思議なエピソードを紹介しています。
✅ 祖父は、開拓前の北海道や樺太で野生動物の研究に没頭し、第1次南極観測隊のタロとジロの育ての親でもあり、晩年には研究の合間の余談をまとめた著書も出版していました。
✅ 実家売却時に見つかったマッコウクジラの歯をきっかけに、祖父を偲び、その研究と人生を振り返り、貴重な歯の行方について情報を求めています。
さらに読む ⇒月と柳出典/画像元: https://tsukitoyanagi.com/%E7%A5%96%E7%88%B6%E3%80%8C%E7%8A%AC%E9%A3%BC%E5%93%B2%E5%A4%AB%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/犬飼哲夫氏の研究と、それを継承する北大クマ研の活動は、ヒグマ研究の発展に大きく貢献しました。
学際的な研究体制が素晴らしいですね。
1930年代、犬飼哲夫氏による北海道の哺乳類研究が始まりました。
犬飼氏は、幅広い分野の研究を門下生に促し、その後の北海道における生物群集研究の基盤を築きました。
実学的な視点から野生動物の利活用や被害対策を重視し、ヒグマの被害実態調査や狩猟鳥獣の研究を行いました。
1970年には北海道開拓記念館の初代館長に就任し、門崎允昭氏との共同研究を通じて、ヒグマに関する多岐にわたる研究成果を発表しました。
戦後、対等な研究者同士の協同を重視する「研究グループ」活動が活発化し、1970年には北海道大学ヒグマ研究グループ(北大クマ研)が設立されました。
この研究グループは、学部生も積極的に参加するオープンな組織であり、研究者の育成にも貢献し、機関誌「ひぐま通信」を発刊するなど、ヒグマ研究の発展に大きく貢献しました。
犬飼哲夫氏のような研究者がいたからこそ、今のヒグマ研究があるんですね。研究グループの設立は、素晴らしいですね。
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登山における熊害の現実。ヒグマ研究の進展と、痛ましい事件を通して学ぶべき教訓とは? 事前リサーチと対策が命を守る。