張作霖爆殺事件から満州事変へ：関東軍と日本の侵略、歴史的背景と真相に迫る？満州事変とその背景：張作霖爆殺事件から柳条湖事件、そして国際社会の孤立まで

本日は、満州事変に至る歴史的背景について、章ごとに詳しく見ていきましょう。

満州への道：関東軍の誕生と張作霖爆殺事件

日露戦争後、日本は満州における権益を獲得し、関東軍が誕生。

張作霖爆殺事件は、満州支配を強めようとした関東軍による謀略でした。

関東軍河本大佐はなぜ爆殺を敢行したのか？『「張作霖を殺した男」の実像』桑田冨三子

✅ 本書は、関東軍の河本大作大佐が張作霖爆殺を敢行した真相を、河本の孫娘である著者が秘蔵資料を基に、これまでの「大悪人」という評価を覆し、再評価を試みたものである。

✅ 著者は、河本が独断で爆殺を実行したわけではなく、満洲制圧や軍の脅迫も否定し、当時の満洲の状況や河本の行動を詳細に解説。

✅ 事件後、河本は浪人生活を経て満鉄理事などを務め、その活動を通して、満洲における日本の関わりや、その後の満洲事変への影響についても考察している。

さらに読む ⇒本の話 ～読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア～出典/画像元: https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784160089556

張作霖爆殺事件は、日本の歴史において非常に重要な転換点だったと改めて感じました。

真相が隠蔽されたという点も、興味深いです。

20世紀初頭、日露戦争の結果、日本は満州における権益を獲得し、関東軍の前身となる組織が誕生しました。

1919年には関東庁と関東軍が設置され、関東軍は満州支配の要となりました。

当初、満州を日本の生命線と捉え、謀略と軍事行動を通じて勢力拡大を図ります。

その転換点となったのが、1928年6月に起きた張作霖爆殺事件です。

北伐軍から逃れる張作霖の列車を、関東軍の河本大作参謀が爆破。

これは、満州支配を強めようとした関東軍による謀略でした。

事件後、日本政府は事態の隠蔽を図りますが、昭和天皇の強い意志により田中義一内閣は総辞職へと追い込まれました。

張作霖爆殺事件は、教科書でさらっとしか触れられていなかったけど、こんなに複雑な背景があったんだね。すごい勉強になります。

事件の波紋：天皇の決断と中国統一への影響

張作霖爆殺事件後、事件の隠蔽を図る政府に対し、昭和天皇は激怒し、田中内閣の辞任を迫りました。

この事件は、結果的に中国統一を加速させることになりました。

張作霖爆殺事件／満州某重大事件

✅ 1928年、満州軍閥の張作霖が爆殺された事件で、日本の関東軍が、満州支配を強化しようと張作霖を排除するために起こした謀略であったことが判明した。

✅ 事件後、田中義一内閣は責任を問われ辞任、真相は国民には隠された。しかし、張作霖の息子の張学良は蔣介石と提携し、中国統一が達成された。

✅ 事件は関東軍の満州支配を強化する目的とは裏腹に、日本の立場を悪化させ、後の満州事変へと繋がる契機となった。昭和天皇が田中首相の辞任を迫った経緯も明らかになった。

さらに読む ⇒世界史の窓出典/画像元: https://www.y-history.net/appendix/wh1503-070.html

田中内閣の辞任という事態になったのは驚きです。

天皇の決断が、その後の歴史に大きく影響を与えたんですね。

事件の隠蔽をめぐる政府の対応に対し、昭和天皇は激怒し、田中内閣の辞任を迫ります。

天皇はのちにこの行動を「若気の至り」と振り返っています。

一方、張作霖の息子・張学良は、父の遺志を継ぎ蔣介石との提携（易幟）を行い、結果的に中国統一を加速させました。

しかし、関東軍の謀略は満州の状況を悪化させ、最終的には満州事変へと繋がっていきます。

天皇がそんなに関わっていたとは！歴史って、教科書だけじゃ分からないことがたくさんあるんですね。