海底都市バイア:海に眠るローマの楽園とは?海底遺跡バイアの魅力と、最新の水中考古学
華やかな古代ローマのリゾート地、バイア。海底に眠る豪華別荘や浴場跡が、ダイバーや最新技術によって蘇る! 海底考古学公園では、色鮮やかなモザイクや大理石のフロアが発見され、当時の優雅な暮らしを物語る。水中モニタリングシステム開発も進み、更なる発見が期待される。ARTnewsJAPANの最新考古学ニュースと共に、古代ローマの謎に迫ろう!
💡 バイアは、古代ローマ時代の富裕層が別荘を構えたリゾート地であり、海底には貴重な遺跡が残っています。
💡 海底考古学公園として公開されており、ダイバーやグラスボトムボートで一部を見学できます。
💡 最近では、新たな浴場跡が発見されるなど、水中考古学の最前線が注目されています。
本日は、古代ローマ時代の豪華なリゾート地でありながら、現在は海底遺跡となっているバイアの魅力について、詳しくご紹介していきます。
失われた楽園:海底に眠るローマの富
古代ローマの豪華リゾート、バイアエ。何が海に沈んだの?
別荘や遺構など、様々な建造物が沈んだ。
まず、バイアの歴史的背景と、海底遺跡となった経緯について見ていきましょう。
古代ローマ時代、バイアはどのような場所だったのでしょうか?。
公開日:2021/10/26

✅ イタリアのバイアの入江には、紀元5世紀以降の地盤沈下によって海に沈んだ海底遺跡が存在し、1980年代から発掘調査が開始された。
✅ 海底遺跡には、ローマ皇帝の離宮や浴場、貯水槽などが存在し、現在はバイア海底考古学公園としてダイバーに人気があり、グラスボトムボートで一部を見学できる。
✅ バイアは温泉地でもあり、浴場跡やヴィーナスの神殿も現存し、周辺にはバイア城(考古学博物館)があり、海底から発掘されたモザイクや彫刻が展示されている。
さらに読む ⇒サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト出典/画像元: https://serai.jp/tour/1043562バイアが「この世でバイアに優る美しい場所はない」とまで言われたとは、驚きですね。
快楽主義が強まり、海に沈んでしまったというのも、歴史の皮肉を感じます。
イタリアのバイアエ(現在のバイア)は、古代ローマ時代、カエサル、ネロ、キケロ、ハドリアヌスといった権力者たちが別荘を構えた豪華なリゾート地であり、温泉保養地としても栄えました。
紀元前100年から紀元後500年頃にかけて富裕層が休暇を過ごし、「この世でバイアに優る美しい場所はない」と賞賛されるほどでした。
しかし、快楽主義的な風潮が強まり、セネカら哲学者からは避難の対象となり、5世紀以降の地層変動と火山活動により海中に没しました。
現在は海底考古学公園として公開されており、ダイバーやグラスボトムボートで一部を見学できます。
海底には、クラウディウス帝のニンファエム、トリクリニウム、ネロ帝の邸宅、浴場、水道管、モザイクなど、多様な遺構が残っています。
バイアがかつてリゾート地だったとは!豪華な暮らしぶりが目に浮かぶようです。今、海底考古学公園として見学できるのは、とても興味深いですね。
新たな発見:豪華浴場跡とキケロの別荘
海底遺跡の浴場跡、どんな発見があった?
モザイク床や床暖房設備が良好な状態で発見。
次に、最近発見された浴場跡について詳しく見ていきましょう。
キケロの別荘と関連があるかもしれないという話ですが、どのような発見があったのでしょうか?。

✅ 古代ローマの温泉リゾート、バイアの海底遺跡から、保存状態の良い浴場跡が発見され、政治家キケロの別荘に関連する可能性がある。
✅ 浴場跡には、モザイク床や床暖房設備(サスペンスラ)が良好な状態で残っており、壁画の痕跡から豪華な装飾が施されていたと推測される。
✅ 出土した陶磁器などの分析から、キケロの別荘との関連性を確認する調査が進行中で、秋からはモザイク床の修復が行われる予定。
さらに読む ⇒ ARTnews JAPAN(アートニュースジャパン)出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/43678保存状態の良い浴場跡の発見、素晴らしいですね。
モザイク床や床暖房設備が残っているとは、当時の豪華さを物語っています。
キケロの別荘との関連性も気になります。
最近、バイアの海底遺跡から、保存状態の良い浴場跡が発見されました。
モザイク床やサスペンスラ(床暖房設備)の一部が良好な状態で、豪華な装飾が施されていた形跡もみられます。
現在、陶磁器の破片などの詳細な調査が進められており、古代ローマ時代の政治家キケロの別荘跡である可能性を検証中です。
浴場跡から当時の様子が想像できますね!キケロの別荘跡かもしれないなんて、ロマンがあります。
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水中都市バイアで、古代ローマ時代の豪華な大理石フロアを発見!鮮やかな装飾は上流階級の暮らしを物語る。水中モニタリング技術の開発にも注目。