「踊る埴輪」と「見返り美人図」を守れ! 東京国立博物館の文化財修復プロジェクトとは?未来へ繋ぐ文化財修復の軌跡
東京国立博物館150周年記念!国宝「踊る埴輪」と「見返り美人図」を未来へ。修復プロジェクトで、多くの寄付と専門家の技術が結実。最新技術と調査で文化財本来の姿を取り戻し、2024年には「踊る埴輪」が、2025年には「見返り美人図」が公開へ。支援者の想いと、文化財保護への熱意が詰まった感動の記録!
💡 東京国立博物館が「踊る埴輪」と「見返り美人図」の修理費用を募るファンドレイジングを実施し、目標金額を達成しました。
💡 修復された「踊る埴輪」は2024年10月16日から特別展「はにわ」にて初展示され、「見返り美人図」は石川県立美術館で公開予定です。
💡 寄付は、作品の修復だけでなく、東京国立博物館の他の文化財の修理にも活用され、文化財保護への貢献に繋がります。
今回は、東京国立博物館が進めている文化財修復プロジェクトについて、詳しくご紹介していきます。
このプロジェクトは、数々の貴重な文化財を未来へと繋いでいくための、重要な取り組みです。
文化財を守り未来へ繋ぐ-プロジェクト始動
東博150周年記念、何を集めた?「踊る埴輪」と「見返り美人」保全の寄付!
15396445円もの寄付を集めた!
東京国立博物館は、創立150周年を記念し、文化財の保存と修理を目的としたプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトは、過去から受け継いだ文化財を未来へ繋ぐことを目指しています。

✅ 東京国立博物館の「踊る埴輪」と「見返り美人図」の修理プロジェクトは、目標金額を達成し、寄付の受付を終了しました。
✅ 「踊る埴輪」は修理が完了し、2024年10月16日からの特別展「はにわ」で初展示されます。「見返り美人図」も修理が完了し、2025年11月15日からの石川県立美術館での展覧会で出品予定です。
✅ 集まった寄付金は、修繕費を上回り、東京国立博物館の他の文化財の修理にも活用されます。
さらに読む ⇒文化財活用センター出典/画像元: https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_free_page/index.php?id=78目標金額を大きく上回る寄付が集まったことは、文化財への関心の高さを物語っていますね。
記念品や初展示への招待といった特典も、寄付を募る上で大きな役割を果たしたのでしょう。
東京国立博物館は、創立150周年を記念し、文化財の保存と修理を目的としたプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトは、過去から受け継いだ文化財を未来へ繋ぐことを目指し、特に代表的な作品である「踊る埴輪」と「見返り美人図」の修理に焦点を当て、2022年4月1日から2023年3月31日までの寄付募集期間に、目標金額1000万円を大きく上回る15396445円の寄付を集めました。
寄付は、オンラインや館内募金箱で受け付けられ、1万円以上の寄付で記念手ぬぐい、3万円以上または5万円以上の寄付で小風呂敷またはオールドグラスが返礼品として贈呈されました。
5万円以上の寄付者には、修理完了後の初展示への招待と担当研究員の解説も提供されます。
素晴らしいですね! 多くの人々が文化財の保護に関心を持ち、寄付という形で支援していることに感動しました。特に、修理後の初展示への招待という特典は、寄付する側にとっても嬉しいですね。
修復作業の舞台裏 -「踊る埴輪」と「見返り美人図」の現在
埴輪と見返り美人、修理のポイントは?
調査と技術で文化財を守り、価値を最大限に。
本章では、修復作業の舞台裏に迫ります。
プロジェクトで修理が行われた「踊る埴輪」と「見返り美人図」の現状と、修復過程の詳細を見ていきましょう。

✅ 東京国立博物館創立150年記念の「踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト」が2022年4月から2023年3月まで実施され、1,500万円を超える寄付が集まった。
✅ プロジェクトは、代表的な作品である「埴輪 踊る人々」と「見返り美人図」の修理を通して、文化財を次世代へつなぐことを目指している。
✅ 「埴輪 踊る人々」は2024年春、「見返り美人図」は2024年秋に修理完了予定で、それぞれ修理後の展示が予定されている。
さらに読む ⇒日本文化と今をつなぐウェブマガジン - Japaaan出典/画像元: https://mag.japaaan.com/archives/199042修復作業の進捗状況がウェブサイトで公開されるのは、非常に良い試みですね。
多くの方が修理の過程を見守り、文化財への関心を深めることができるでしょう。
寄付が集められた後、「踊る埴輪」の本格的な修理が開始されました。
修理では、昭和初期の修理で使われた石膏の経年劣化に対応するため、解体作業が行われました。
この解体作業は修理の最初の山場で、オリジナル部分と石膏による復元部分の切り離しや、石膏の除去作業など、技術者の繊細な作業が動画と共に公開されました。
この後、クリーニング、破断面の強化接合、そして最新の知見を活かした復元へと進められました。
修理の進捗状況はウェブサイトで公開され、来春の完了が待たれました。
一方、「見返り美人図」は、絵の具の剥落・剥離、本紙の折れ、シミなど、様々な損傷が見られました。
修理に先立ち、斜めからの光を当てたり、裏側から光を当てるなどの調査が行われ、顕微鏡観察や蛍光X線分析によって材料の特定も行われました。
これらの調査結果を基に、専門家が協力して最適な修理方法が検討され、文化財の価値を損なうことなく修理を進めていくことが報告されました。
修復作業の動画公開は、すごいですね! 普段見ることのできない専門家の技術を垣間見ることができ、文化財修復への理解が深まります。私も動画を見てみたいです。
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「踊る埴輪」修復完了!国宝指定記念展で初公開。皆様の支援で文化財を守り未来へ。見返り美人図も修復、能登復興支援へ。ミクコラボも!