エルギン・マーブル返還問題の行方？大英博物館とギリシャ、外交問題の争点とは？大英博物館所蔵の彫刻群「エルギン・マーブル」を巡る文化財返還問題

本日はエルギン・マーブル返還問題について、様々な角度から詳しく見ていきましょう。

始まりは19世紀、そして現在

19世紀に持ち出されたエルギン・マーブル。

その返還を巡り、英首相とギリシャ首相の会談が中止される事態に。

背景には、文化財の所有権を巡る長年の対立がありました。

ギリシャ首相、英首相との会談中止に「当惑」 大英博物館の彫刻めぐる問題で

✅ スナク英首相は、大英博物館に所蔵されているパルテノン神殿の彫刻群「エルギン・マーブル」についてテレビ発言したギリシャのミツォタキス首相との会談を直前で中止した。

✅ ミツォタキス氏は、この決定に当惑し、彫刻群が「要するに盗まれた」と表現し、ギリシャへの返還を改めて求めた。

✅ 英首相府は、会談中止の理由を、ミツォタキス氏が事前に約束を破り、所有権問題を公の場で取り上げたためと説明。ギリシャ側は、会談中止は敬意を欠く行為と批判している。

さらに読む ⇒ CNN.co.jp出典/画像元: https://www.cnn.co.jp/style/arts/35212122.html

会談中止は、外交的な駆け引きを感じさせますね。

文化財の返還問題が、国家間の関係に大きな影響を与えるという事実を改めて認識しました。

19世紀、イギリスの外交官エルギン卿は、パルテノン神殿から彫刻群を持ち去りました。

この彫刻群は「エルギン・マーブル」として知られ、現在は大英博物館が所蔵しています。

ギリシャは長年返還を求めていますが、イギリスは所有権を主張しています。

この問題は、文化財の返還を巡る世界的な議論の中でも、特に注目を集めています。

大英博物館が所蔵しているエルギン・マーブル、確かに素晴らしい彫刻群ですよね。こういった歴史的背景があるとは、知りませんでした。今後の展開も気になります。

神殿の歴史と、その奪い方

大英博物館は、エルギン・マーブルの返還に消極的な姿勢を示しています。

一方で、ギリシャは、返還を強く求めており、両者の間には、大きな隔たりがあるようです。

大英博物館で展示のパルテノン神殿の彫刻は「イギリスに所属」＝英文化相

公開日:2023/01/13

✅ イギリス文化相は、大英博物館に展示されているパルテノン神殿の彫刻について「イギリスに所属するもの」と発言し、恒久的な返還に反対する姿勢を示した。

✅ 大英博物館の館長はギリシャ側と返還について交渉中と報じられているが、文化相は返還は「オズボーン館長の意図するところではない」と主張し、法律を変える必要はないとしている。

✅ 一方、ギリシャ政府は彫刻に対する大英博物館の管轄権を認めない立場を表明しており、解決策を求める運動団体は政府の姿勢の変化に期待している。

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文化相の発言からは、イギリス側の強い所有意識が感じられますね。

一方、ギリシャ政府の姿勢は、今後の交渉に影響を与える可能性がありますね。

パルテノン神殿は紀元前438年に完成し、その彫刻群は当時の最高の彫刻家ペディアスによって作られました。

しかし、その後のエルギン卿による持ち出しは、バイロン卿から「略奪行為」と批判されるなど、賛否両論を呼びました。

現在の大英博物館は、エルギン・マーブルを合法的に取得したと主張していますが、その入手経緯には議論の余地があります。

パルテノン神殿の彫刻群が、どのようにしてイギリスに渡ったのか、その経緯にも興味があります。略奪という言葉が出てくるのも、複雑な問題ですね。