戦争と文学と記録を紐解く 〜過去から現代への問いかけとは?〜記録と記憶、そして未来へ
軍国主義の影が濃かった時代、表現の自由を奪われながらも、日本の作家たちは自己表現を追求した。広島原爆の悲劇を描いた朗読劇『いしぶみ』、漫画『いしぶみ』、映画『いしぶみ』を通して、戦争の記憶を後世に伝える。検閲を乗り越え、社会に影響を与えた文学作品は、過去を振り返り、現代社会の課題を浮き彫りにする。戦争と向き合い、平和を願う人々の思いが込められた、深く心に響くドキュメント。
💡 軍国主義下の文学は、検閲と自己表現の狭間で葛藤し、戦争のプロパガンダと反戦のメッセージが混在しました。
💡 広島原爆の悲劇は、映画、朗読劇、漫画など、様々な形で記録され、後世に伝えられています。
💡 文学作品は、過去の出来事を映し出す鏡として、現代社会における問題点や課題を考察する上で重要です。
今回の記事では、戦争という時代における文学と記録、特に広島原爆の悲劇をテーマに、さまざまな角度から光を当てていきます。
軍国主義下の文学と表現の葛藤
軍国主義下の日本文学、作家たちはどう表現した?
検閲下で、自己表現と社会への影響を模索
文学は、常に時代の空気を反映し、表現の自由が制限される中でも、作家たちは自己表現を模索しました。
検閲という暗闇の中で、彼らは何を思い、何を伝えたかったのでしょうか。
公開日:2018/06/08

✅ GHQは「プレスの自由」を標榜しつつ、検閲によって言論を統制し、その巧みさをアメリカの記録文書で明らかにしている。
✅ 検閲には多数の日本人が動員され、彼らの苦悩や屈辱も記録に残されている。
✅ GHQの情報統制は、軍国主義復活と共産主義浸透を阻止する目的で、国民には見えない形で民主主義思想を浸透させた。その手法は、日本人捕虜の意識調査を基に確立された。
さらに読む ⇒好書好日|Good Life With Books出典/画像元: https://book.asahi.com/article/11626822検閲という闇の中で、作家たちがどのように表現の自由を奪われ、苦悩したのかが分かります。
国家のイデオロギーと個人の表現の狭間で揺れ動く姿は、現代にも通じるテーマです。
1931年以降の軍国主義の台頭は、日本の文化、特に文学に大きな影響を与えました。
検閲の強化により、作家たちは表現の自由を制限され、国家のイデオロギーに沿った作品を求められるという困難な状況に直面しました。
彼らは、この中で自己表現を模索する苦悩を抱えながら、時代の空気を読み解き、自己の表現を追求する創意工夫を凝らしました。
文学作品は、戦争遂行のためのプロパガンダとして利用される一方で、戦争の悲惨さや反戦のメッセージを込めた作品も生み出され、社会の意識形成に大きな影響を与えました。
表現の自由が制限される中で、自己を表現しようとする作家たちの葛藤は、現代の私たちにも深く考えさせられるテーマですね。
原爆と、記録された悲劇
広島原爆の悲劇を伝える朗読劇のタイトルは?
「碑」
広島原爆の悲劇は、多くの人々の記憶に刻まれ、様々な形で記録されています。
映画、朗読劇を通して、私たちはその記憶に触れ、過去の出来事を未来へと繋げています。

✅ 広島テレビの番組『いしぶみ~忘れない。あなたたちのことを~』を、是枝裕和監督が再編集し、劇場公開版として7月下旬から全国で公開される。
✅ 爆心地近くで被爆した旧制県立広島二中の生徒たちの手記を、綾瀬はるかの朗読を通して描く作品で、是枝監督は1969年の原爆ドキュメンタリー『碑』をリメイクしたものである。
✅ 綾瀬はるかは「戦争を知らない若い世代」へのメッセージを込め、是枝監督は「今の時代に語りかける意味」を重視して制作に取り組んだ。
さらに読む ⇒シネフィル - 映画とカルチャーWebマガジン出典/画像元: https://cinefil.tokyo/_ct/16944885是枝監督、綾瀬はるかさんによる朗読劇は、原爆の悲劇を若い世代へ伝えるための新しい試みですね。
記録を未来へ繋ぐ、その姿勢が素晴らしいと思います。
昭和20年8月6日、広島に原子爆弾が投下され、多くの命が失われました。
この悲劇は、様々な形で記録され、後世に伝えられています。
その一つが、広島二中の一年生321人の最期の瞬間を記録した作品「碑」です。
この作品は、映画監督・是枝裕和と女優・綾瀬はるかの手によって朗読劇として蘇り、多くの人々の心を打ちました。
また、この記録は、40年以上読み継がれている書籍「いしぶみ広島二中一年生全滅の記録」にも基づいており、原爆によって命を奪われた少年たちの克明な記録となっています。
原爆の悲劇を伝えるために、様々な表現方法が用いられているんですね。映画、朗読劇、書籍…どれも、その悲劇を風化させないための大切な取り組みだと思います。
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原爆の悲劇を漫画と映画で伝える。『いしぶみ』は、被爆した生徒たちの最期を克明に描く。世代を超えて読み継がれる物語で、池上彰氏の解説も。未来へ語り継ぐ、平和への願い。