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田中城と人鬼・和仁親宗の謎?肥後国衆一揆と南蛮毛に眠る悲劇人鬼と呼ばれた混血武将、和仁親宗の生涯と田中城落城

熊本県玉名郡に位置する田中城。かつて肥後国衆が籠城し、悲劇的な最期を遂げた城。その落城には、身長228cmの巨漢で異国風貌の戦国武将「人鬼」こと和仁親宗の悲しい物語が。混血児ゆえに差別を受けながらも母を慕い、散った親宗の姿は、今も人々の心を揺さぶる。田中城跡で、時代を超えた親子の愛と切ない運命に触れてください。

田中城と人鬼・和仁親宗の謎?肥後国衆一揆と南蛮毛に眠る悲劇人鬼と呼ばれた混血武将、和仁親宗の生涯と田中城落城

📘 この記事で分かる事!

💡 田中城は、肥後国衆一揆の舞台となった熊本県和水町にある山城。和仁氏が築城し、激戦の末に落城。

💡 和仁親宗は、異国風貌と優れた武勇を持つ混血の武将。田中城落城後、悲劇的な最期を遂げる。

💡 親宗の母は南蛮様と呼ばれ、親宗は母の遺言で南蛮毛の地を大切に。その地で自害した。

それでは、まず田中城と肥後国衆一揆の概要から見ていきましょう。

田中城と和仁氏の滅亡

田中城はどのように滅亡した?

裏切りにより落城

田中城と和仁氏の滅亡について、詳しく見ていきましょう。

西国の山城和仁・田中城(熊本県玉名郡和水町和仁字古城)
西国の山城和仁・田中城(熊本県玉名郡和水町和仁字古城)

✅ 和仁・田中城は、熊本県和水町にある平山城で、別名田中城とも呼ばれています。築城期は不明ですが、古代豪族和邇氏の末裔である和仁氏が築いたとされています。

✅ この城は、戦国時代の「肥後国衆一揆」の舞台となり、和仁氏は姉婿の辺春親行とともに田中城に籠城しました。この一揆の様子を描いた『辺春・和仁仕寄陣取図』は、日本最古の城攻め絵図として貴重な史料です。

✅ 田中城は、総面積約8万㎡で、主郭は約1,700㎡です。現在までに、掘立柱建物跡、空堀跡、捨て曲輪跡などの遺構や、明時代の染付碗や鉄砲の玉などの遺物が発見されています。

さらに読む ⇒西国の山城出典/画像元: http://saigokunoyamajiro.blogspot.com/2016/09/blog-post_21.html

田中城は、戦国時代の激しい戦いの舞台となった場所なのですね。

史料から当時の様子が伝わってきます。

田中城は、肥後国玉名郡にあった城跡で、海抜104mの小山に位置しています。

城主は和仁氏で、古代豪族和邇氏の末裔とされています。

和仁氏は、豊臣政権に対する肥後国衆(地侍)の反乱、肥後国衆一揆(1587年)で滅亡しました。

和仁氏の領主・和仁氏は、豊臣政権の九州支配における肥後国人一揆で田中城に立て籠もり、佐々成政率いる1万余りの軍勢に包囲されました。

2ヶ月間抵抗しましたが、裏切りにより落城し、滅亡しました。

田中城の絵図が残っているのは貴重ですね。当時の戦術や城の構造を知る手がかりになりますね。

人鬼親宗の誕生と異国風貌

田中城落城にまつわる、和仁一族の末弟の伝説とは?

人鬼と呼ばれる親宗の悲劇

人鬼・親宗の登場ですね。

彼の異国風貌と武勇伝には興味をそそられます。

人鬼と呼ばれ…】肥後に生まれた紅毛碧眼武者、和仁三兄弟の悲話

公開日:2016/07/25

人鬼と呼ばれ…】肥後に生まれた紅毛碧眼武者、和仁三兄弟の悲話

✅ 肥後国人領主の和仁親続とその異国の娘との間に生まれた「人鬼」と呼ばれる混血の若武者、和仁親宗の物語。

✅ 親宗は日本人離れした容貌と体躯を持ち、武勇に優れ、先陣を切って戦ったが、その容貌ゆえに父からも疎まれ、田中城落城の際に城を脱出し、母の墓前で自害したと伝えられる。

✅ 田中城は豊臣政権の大軍勢に攻められ、和仁一族は滅亡。親宗を含め、和仁一族の悲劇的な最期が描かれている。

さらに読む ⇒歴人マガジン出典/画像元: https://rekijin.com/15106.html

人鬼親宗の悲劇的な最期は、切ないですね。

彼の運命を思うと胸が締め付けられます。

田中城の落城には、和仁一族の末弟である親宗の悲しい伝説が残っています。

親宗は、人鬼と呼ばれるほどの偉丈夫で、身長228cm、赤い髪と青い目を持ち、混血児であったと言われています。

和仁親宗は、肥後国(現在の熊本県)の国人・和仁氏の一族で、大友宗麟の時代に、父・和仁親続がオランダ人女性との間に生まれたハーフ戦国武将です。

その異国風貌から「人鬼」と呼ばれ、恐れられていました

人鬼って、まるでファンタジーの世界みたい!でも実際にいたと思うとロマンがありますね。

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戦国大名・大友宗麟が賜った南蛮様と親宗の悲恋物語。母の墓を守り、自害した武将・親宗。田中城跡で、その切ない母子愛を感じてください。