諸葛亮孔明とは?~天才軍師の生涯と日本での受容、その魅力とは?孔明の魅力と日本での受容
軍師・諸葛亮孔明、その名は単なる戦略家を超え、日本人の心に深く刻まれた。忠誠心と愛情に満ちた「出師の表」は、劉禅への遺言にして、北伐への決意表明。明治時代、土井晩翠の叙事詩や教科書を通して、孔明は国民的英雄となった。彼の生き様は、渋沢栄一にも影響を与え、今もなお、信念を貫く「愚直軍師」として、私たちを魅了し続ける。
💡 「出師の表」に見る、諸葛亮孔明の忠誠心と劉禅への深い愛情
💡 明治時代における孔明の再評価と、土井晩翠による叙事詩『星落秋風五丈原』の影響
💡 軍師としての才能はもちろん、人間性も魅力的な孔明。その生涯を追います。
それでは、孔明の生涯を辿りながら、その魅力に迫っていきましょう。
まずは、三国志14の世界から見ていきましょう。
出師表:劉禅への忠言と北伐への決意
孔明の出師の表は何を目的とした文書?
北伐への決意表明
この記事では、三国志14のプレイ日記を通して、諸葛亮孔明の知略や、蜀漢の行く末について語り合います。
ゲームならではの視点から、孔明の人物像を深掘りしていきましょう。

✅ この記事は、三国志14のプレイ日記であり、作者がゲームをプレイして感じたことや戦略などを共有しています。
✅ 特に、趙雲の死や、司馬師・司馬昭兄弟の活用、同盟システムへの不満、陳留での防衛戦、楊儀の建設好き、司馬懿夫人の登用失敗、呉軍との戦い、姜維の使いづらさ、孫権の謎の行動など、具体的なプレイ内容と感想が語られています。
✅ また、ゲームのシステムや武将の能力、今後の目標などについても触れられており、三国志14をプレイしている人にとって興味深い内容となっています。
さらに読む ⇒ナカムーオンライン出典/画像元: https://nakamuu.blog.jp/archives/56529018.htmlゲームを通して、孔明の知略や、蜀漢の苦難が伝わってきますね。
趙雲の死など、歴史を追体験できる点も興味深いです。
諸葛亮孔明の出師の表は、軍の総帥が皇帝に出す文書ですが、孔明の出師の表が有名になりすぎて、出師の表=孔明と呼ばれるようになりました。
孔明は出師の表の中で、劉禅を軽く脅して非常事態を印象づける一方で、先帝劉備の徳を称え、家臣を信用するように教えます。
また、人を用いる際にはエコひいきをせず、賞罰を公平にするよう諭し、劉禅が安心して任せられるように、郭攸之、董允、費禕、向寵といった忠臣をさりげなく紹介しています。
さらに、歴史の教訓を語り、お人よしの劉禅を戒め、北伐の決意を表明し、もし北伐の成果が上がらないなら自らも処罰するとも述べています。
これは、劉禅に対する暖かくも厳しい遺言とも言えます。
出師の表は、孔明の忠誠心と劉禅への深い愛情、そして北伐への強い決意が感じられる名文です。
孔明の忠誠心は本当に素晴らしいですね。劉禅への深い愛情が伝わってきました。ゲームでのプレイ日記も、感情移入できて面白いですね!
明治時代の孔明:英雄としての再評価
明治時代に孔明が日本で人気になった理由は何?
詩歌と教科書の影響
明治時代は、富国強兵を目指した日本において、孔明がどのように英雄として描かれたのかを探ります。

✅ 「星落秋風五丈原」は、土井晩翠が1898年に発表した詩で、三国志の英雄諸葛孔明の死を題材にしています。
✅ 詩は7連構成で、各連の最後の行は「丞相病篤かりき。」というフレーズが繰り返し用いられます。
✅ 晩翠は漢語を多用した新体詩人として知られており、この作品は、晩翠が漢文調の新体詩を好んだことを示す一例です。
さらに読む ⇒詩をよむ日日出典/画像元: https://harutoshura.livedoor.blog/archives/84967499.html土井晩翠の詩は、孔明への憧憬を掻き立てますね。
教科書での解説も、孔明の知名度向上に貢献したことでしょう。
明治時代は、富国強兵を目指した日本が、列強に肩を並べるべく邁進した時代であり、三国志においても孔明が特別な英雄として注目を集めました。
特に、土井晩翠の『星落秋風五丈原』は、孔明の人生を叙事詩として情感たっぷりに歌い上げ、広く愛唱されました。
この作品は、明治時代の人々の間で孔明への共感を深め、三国志が広く浸透したことを示す一例と言えるでしょう。
また、明治時代に確立された国定教科書制度において、孔明の逸話が掲載されたことも、孔明の知名度向上に大きく貢献しました。
国定教科書第二期と第三期には、孔明の功績や人物像が詳細に解説され、国民全体に孔明像が浸透していきました。
このように、明治時代は、孔明が日本の歴史や文化に深く根ざすようになった重要な時代であり、孔明が「日本の先祖」とまで呼ばれるようになった背景には、土井晩翠の詩作品や国定教科書の影響があったと考えられます。
教科書に載るほど、孔明は日本人に浸透していたんですね!土井晩翠の詩も読んでみたくなりました。孔明が日本の先祖って面白いですね!
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劉備を支え、三国時代を築いた名軍師、諸葛亮。卓越した戦略と人徳で、激動の時代を駆け抜けた。その愚直な生き様は、今もなお多くの人々に感動を与え続ける。