戦時中のお金の変遷を追う！貨幣デザインや陶貨幣の謎に迫る(？)戦時下のお金：デザインの変遷と希少価値
激動の時代を映す、戦時中のお金の物語。満州事変から太平洋戦争、そして戦後へ。貨幣の変遷、陶貨幣という幻、古紙幣のデザイン秘話…当時の経済状況や人々の暮らしを、貴重なコインを通して紐解きます。希少価値の高いコインを探す、歴史ロマンあふれる企画展。
幻の貨幣 戦時中の陶貨幣発見
戦時中の「幻の貨幣」は何が発見された？
陶貨幣
陶貨幣、本当に幻だったんですね！。
公開日:2024/11/20
✅ 戦時中の金属不足により、陶器製の貨幣「陶貨」が製造され、京都市東山区の倉庫から50万枚を超える陶貨が発見されました。
✅ 発見された陶貨は直径15ミリの1銭陶貨で、富士山と桜花がデザインされています。
✅ 戦時中は金属が軍需資材として使われたため、金属製の貨幣が不足し、陶器製の貨幣が製造されましたが、終戦後、陶貨は市中に出回る前に廃棄されたため、「幻の貨幣」と呼ばれていました。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20241021/k00/00m/040/019000c陶貨幣の発見は、戦時中の金属不足と、人々の工夫を物語る貴重な出来事ですね。
実際に流通しなかったというのも、歴史の皮肉を感じます。
京都市の製陶工場跡地の倉庫から、戦時中に製造された陶貨幣約50万枚が見つかりました。
陶貨幣は金属不足の戦時中に、流通させるために製造されたものの、実際には流通せず、多くが廃棄されたため「幻の貨幣」と呼ばれています。
今回の発見は、大量に発見されたという点で非常に珍しい事例です。
見つかった陶貨幣は全て1銭陶貨で、木箱に保管されていました。
造幣局は、この陶貨幣を収集し、造幣博物館などで展示する予定です。
陶貨幣は、1945年4月に京都、瀬戸、有田の3カ所の工場で製造されました。
計約1500万枚が製造されたものの、流通させる量に足りず、終戦とともに多くが粉砕処分されました。
陶貨幣の製造は、金属不足のため、造幣局では不可能だったため、民間事業者に委託されました。
今回の発見は、太平洋戦争末期の陶貨幣製造の状況解明に繋がる貴重な資料となることが期待されています。
陶貨幣の話、すごく面白かったです！実際に使われなかったお金があるなんて、驚きです。歴史の授業で話したら、生徒も興味を持ちそうです！
金属不足と陶器製の硬貨 戦時下の技術革新
太平洋戦争中の硬貨は、どんな素材で作られた？
陶器製
陶器製の硬貨という発想も、当時の状況を考えると当然だったのかもしれませんね。
✅ 太平洋戦争末期には、金属不足のため陶器製の硬貨が計画され、実際に約1,500万枚が製造されたが、終戦により使用されることなく廃棄された。
✅ 戦争遂行のため、金属製の硬貨の素材は軍需品に優先的に使用され、硬貨の素材は銅やアルミニウムなどへと変化していった。
✅ 戦後、砲弾や薬きょうなどの軍需材料が硬貨の素材として使用され、昭和30年代には現在と同じ額面系列が揃った。
さらに読む ⇒゛出典/画像元: https://www.jacar.go.jp/english/glossary_en/tochikiko-henten/qa/qa34.html金属不足という状況下で、様々な代替策が試されたんですね。
陶器製硬貨の計画は、当時の技術革新の一環だったと言えるでしょう。
歴史的背景を知ると、貨幣の価値も変わってきますね。
太平洋戦争末期には、金属の入手が困難になり、硬貨の素材を陶器にする計画がありました。
戦争遂行のため、金属は軍需品に優先的に使用されるようになり、硬貨の素材として使用されていたニッケルや錫の確保が重要になりました。
そのため、1944年から陶器製の硬貨の研究が始まり、翌年には京都、瀬戸、有田の3つの工場で約1500万枚が製造されました。
しかし、実際には使用されずに、終戦とともにほとんどが粉砕処分されました。
戦後、軍需材料が硬貨の素材として使用され、昭和30年代には現在と同じ額面系列が揃いました。
貨幣の歴史を学ぶことは、当時の社会情勢や技術革新を知る上で貴重な情報となります。
硬貨の素材が変化していく過程も、興味深かったです。戦争が人々の生活に与えた影響を、お金を通して感じることができました。
穴あき貨幣と希少価値のある戦時中コイン 歴史と価値
戦時中のコインで希少価値が高いのは？
陶貨・不発行コインなど
希少価値のあるコインは、見ていてワクワクしますね！。
✅ 大型50銭黄銅貨 昭和22年 特年は、戦後最大の出世頭と言われる超希少な年号のコインです。
✅ 昭和21年銘の大型50銭黄銅貨は多数存在しますが、昭和22年銘の大型50銭黄銅貨は非常に少なく、年号別収集のキーとなっています。
✅ 価格は110,000円(税込)で、現在販売は終了しています。
さらに読む ⇒古銭、コインの販売なら銀座で営業年の銀座コイン通販サイト出典/画像元: https://shop.ginzacoins.co.jp/goods/modern_other/418/502159昭和22年銘の50銭黄銅貨のような、希少価値の高いコインは、コレクターにとっては垂涎の的でしょうね。
歴史的価値と希少性が、コインの価値を高めているわけですね。
現在の5円と50円の穴あき貨幣は、それぞれ昭和24年と昭和34年に製造が始まりましたが、造幣局は、大正時代から材料節約と偽造防止のために穴あき貨幣を製造していました。
最初に製造されたのは大正5年の5銭白銅貨幣で、銀貨として誕生した5銭貨幣のデザインを継承し、表面に菊紋と桐と「五錢」、裏面に八稜鏡と青海波が刻まれました。
その後、大正9年には10銭白銅貨幣が製造されました。
こちらも銀貨として誕生した10銭貨幣のデザインを継承し、表面に菊紋と「十錢」、裏面に桜花で囲まれた日章が刻まれました。
5銭と10銭の穴あき貨幣は、デザインや素材を変更しながら昭和19年まで製造されましたが、戦争の影響で製造が中止され、戦後も新しいデザインの穴あき貨幣は製造されませんでした。
現在流通している穴あき貨幣は、戦後の新しいデザインですが、過去には戦前に製造された穴あき貨幣が存在し、どちらも歴史を物語る貴重なものです。
戦中・戦後に発行されたコインの中で、希少価値のあるものをいくつか紹介します。
まず、昭和22年銘の50銭黄銅貨は、材料不足により発行停止となり、回収されたため、現存数が少なく、10～13万円の買取額となります。
次に、陶貨は、戦時中の金属不足により、陶器で製造されましたが、終戦後に廃棄が決定され、多くが粉砕処分されたため、現存数が少なく、種類によって価格は異なりますが、白色陶貨は3点で15万円程の買取になります。
さらに、不発行10円洋銀貨は、朝鮮戦争によるニッケル価格の高騰により、発行されずに終わりました。
資料用として残された分以外は溶解処分されたため、非常に希少で、15万円以上の買取額となります。
最後に、未発行ジャワ銭は、第二次世界大戦中にジャワ占領地域で使用するために製造されましたが、輸送困難のため未発行となりました。
錫貨やアルミ貨として製造され、特に5銭は滅多に市場に出回らず、数十万円の買取額となります。
これらのコインは、戦時中の特殊な状況で作られたため、希少価値が高く、見つけたらラッキーです。
もし見つけた場合は、専門業者にご連絡することをお勧めします。
穴あき貨幣にも色々な歴史があったんですね！戦前と戦後でデザインが違うとか、初めて知りました。お金って、色々な情報が詰まっているんですね。
本日は戦時中のお金の変遷についてご紹介しました。
歴史的背景やデザイン、希少価値など、様々な側面から貨幣の奥深さを感じていただけたかと思います。
💡 戦時中のお金は、貨幣の材質やデザインが、時代の状況を色濃く反映していた。
💡 陶貨幣のような幻の貨幣は、当時の技術革新と人々の工夫を物語っている。
💡 希少価値のある戦時中コインは、歴史的価値とコレクターからの需要によって高値で取引される場合がある。
