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富雄丸山古墳 - 幻の遺物は何を語る?4世紀後半の巨大円墳、最新調査で判明

日本最大の円墳、富雄丸山古墳の最新発見!4世紀後半の姿を今、解き明かす。国宝級の銅鏡や蛇行剣、最古の湧水施設形埴輪など、貴重な出土品が続々。木棺の全貌が明らかに!大和王権の謎に迫る、圧巻の調査成果を動画とPDFで公開。古墳時代の埋葬、祭祀、社会構造を知る、歴史ロマンあふれる内容です。

富雄丸山古墳 - 幻の遺物は何を語る?4世紀後半の巨大円墳、最新調査で判明

📘 この記事で分かる事!

💡 奈良県富雄丸山古墳から、国内最大の盾形銅鏡と東アジア最大の蛇行剣が出土しました。

💡 今回発見された遺物は、被葬者を守るための「辟邪」の意味が込められていたと推測されています。

💡 古墳の構造や埋葬方法、そして当時の社会状況を解き明かす貴重な資料が次々と明らかになっています。

それでは、富雄丸山古墳から見つかった数々の発見について、詳しく見ていきましょう。

富雄丸山古墳 - 大和王権の壮大な物語

富雄丸山古墳の鏡は何故鏡面を上にして出土したの?

霊力による守護のため

本日は、富雄丸山古墳の壮大な物語について紐解いていきます。

類例なく「国宝級」発見「盾形銅鏡」出土奈良の富雄丸山古墳

公開日:2023/02/24

類例なく「国宝級」発見「盾形銅鏡」出土奈良の富雄丸山古墳

✅ 奈良市の富雄丸山古墳から、盾形の銅鏡と蛇行剣という過去類例のない遺物が発見されました。

✅ 盾形銅鏡は国内最大で、精緻な装飾が施されており、蛇行剣は古墳時代の鉄剣としては東アジア最大です。

✅ これらの遺物は、被葬者を納めた木棺の外に置かれており、邪悪なものを遠ざける「辟邪」の意味があると推測されています。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20230125/k00/00m/040/126000c

盾形銅鏡と蛇行剣の発見は、大和王権の勢力と、被葬者の地位の高さを示すものでしょう。

今後の研究が楽しみです。

奈良県富雄丸山古墳は、4世紀後半に築造された日本最大の円墳であり、国宝レベルの逸物を数多く出土させてきました。

特に、盾形銅鏡と今回発見された3枚の大型銅鏡がすべて鏡面を上にして出土したことは特異であり、鏡面の霊力を用いて被葬者や土地を守るため、あるいは悪霊や敵対者から守るための意図があったのではないかと推測されます。

富雄丸山古墳の立地は、佐紀盾列古墳群域の西南端であり、生駒山を越えた河内地域に古市古墳群と百舌鳥古墳群が造営される時期と重なっていることから、大和王権が瀬戸内に進出していく過程における重要なランドマークであった可能性があります。

大和王権が河内地域に領域を拡大していく際に、不安を抱いていた様子がうかがえ、富雄丸山古墳は、佐紀地域を守る結界のような役割を果たしていたのかもしれません。

百舌鳥古墳群と古市古墳群が世界遺産に登録されたことは、両地域で交互に古墳が造営された経緯、つまり奈良盆地から自信満々に進出してきたのではないことを示唆していると考えられます。

これらの古墳群は、侵略意図を挫くための抑止力効果を持っていたと考えられます。

盾形銅鏡が鏡面を上にして出土したと聞くと、当時の人々の精神世界や信仰に思いを馳せずにはいられませんね。大和王権の勢力が徐々に拡大していく様子も興味深いです。

貴重な発見 - 割竹形木棺の構造

富雄丸山古墳で発見された木棺は何が重要?

縄掛突起の構造解明

続いては、富雄丸山古墳で発見された貴重な発見、割竹形木棺についてです。

速報】富雄丸山古墳の木棺鏡面と竪櫛点
速報】富雄丸山古墳の木棺鏡面と竪櫛点

✅ 奈良市富雄丸山古墳で、木棺から青銅鏡3面と竪櫛9点が発見されました。

✅ 鏡は副室に重ねて置かれ、竪櫛は主室から出土しました。

✅ 市教委は、今回の発見が古墳時代の葬送儀礼や被葬者を考える上で重要な成果だと考えています。

さらに読む ⇒奈良新聞デジタル出典/画像元: https://www.nara-np.co.jp/news/20240313154655.html

割竹形木棺の構造が具体的に明らかになったことは、古墳時代の埋葬方法を知る上で非常に重要な成果と言えるでしょう。

今後の研究に期待です。

富雄丸山古墳の第7次調査では、4世紀後半の造り出し付円墳から極めて良好な保存状態の割竹形木棺が発見されました。

木棺は長さ約5.86メートル、幅約0.65メートル、高さ約0.26メートルで、断面が逆台形で、底面は平らにくり抜かれています。

足側小口には縄掛突起が2本残存しており、頭側にも痕跡が確認されました。

木棺は墓壙の中央に置かれ、棺床粘土で覆われており、頭側を高くする工夫が施されていました。

この木棺は、縄掛突起を有する割竹形木棺の構造が初めて具体的に明らかになった重要な発見であり、古墳時代の埋葬施設構造を論じる上で貴重な資料となります。

また、縄掛突起の機能が、棺の密閉性を高めるのではなく、蓋を設置する際に小口粘土に覆われることが確認されました。

今回の調査成果は、古墳時代の木棺構造や埋葬方法に関する理解を深める上で重要な役割を果たすと期待されます。

木棺の構造が詳しく分かって、当時の葬送儀礼を想像するのが楽しくなりそう!縄掛突起の役割も面白いですね。

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日本最大の円墳、富雄丸山古墳の最新調査!国内最古の蛇行剣や湧水施設形埴輪を発見。粘土槨や木棺の構造も解明!古代ロマンあふれる情報満載。